留学を決意して、TOEFLの勉強を始めようと思ったとき、とりあえずとTOEFL iBTを受けました。
初試験、今でもよく覚えてます。
リーディングはなんとか乗り切り。リスニング途中で、戦意喪失。スピーキングは、とりあえず何か話さないと、ライティングも、ただただ何か書かないと、と思いながら必死でタイピング。結果は、言わずもがなです。(たしか、67点でした。)
その後、TOEFLの勉強を継続していく中で、スコアは何度も停滞し、取り組んでいる参考書が適切なのか、幾度となく不安になりました。そのたびに、先輩方の書いたウェブサイトを読みあさりました。
もちろん、勉強にかかった時間の方が、遥かに長いでしょうが、参考書探しや勉強方法の勉強など、勉強以外に費やした時間もそれなりのものだったと思います。
当時の自分のような方の助けになればということで、おすすめの参考書を紹介します。
TOEICで700点に届かない方は、ここで紹介する参考書だけでは、TOEFL iBTの勉強をスタートするのは、厳しいかもしれません。まず、初めのセクションで紹介する、日本語で書かれた参考書と単語帳からスタートしてみてください。本記事では、詳しく紹介しませんが、TOEFL予備校や、オンラインTOEFL講座を提供するトフレなどをうまく併用していくことが必要になると思います。
参考までに、わたしがアプリケーションに使った最終スコアは102点(リーディング29、リスニング24、スピーキング22、ライティング27)です。
リスニングが苦手でした。同じような方には、特に参考になるかと思います。
ウェブ上には半年で100点超えとか、そういう方もゴロゴロしてますが、そういう人はリスニングに問題のないケースが大半です。私も、勉強している当時、参考にしようと思いました。しかしリスニングにもともと強い方の勉強法は、あまり役には立ちませんでした。
実際に、使い込んだ参考書はもちろんのコト。購入したけれども、問題の傾向の違いや、不適切な難易度設定などが原因で、少しだけ勉強しやめてしまった参考書、いわゆるお勧めしない参考書も紹介します。
ネガティブな情報ではありますが、皆さんの無駄な時間を減らすことに役に立つかと思います。
以下、R、L、W、Sのアルファベットが出てきます。それぞれ、Reading, Listening, Writing, Speakingで、TOEFLの各セクションを意味しています。
記事が長くなってしまったので、初めにこれは買っておくべきという本をまとめておきます。各書籍に関する個別コメントは、記事中にあります。
TOEFL iBT 必携本7冊(+1)
- TOEFL ITP(R)テスト 公式テスト問題&学習ガイド
(洋書の問題集への取り組みが厳しい場合のみ) - TOEFLテスト英単語3800
- The Official Guide to the TOEFL Test
- Delta’s Key to the Next Generation TOEFL Test: Advanced Skill Practice Book
- Delta’s Key to the TOEFL IBT: Seven Practice Tests
- Official TOEFL iBT Tests volume 1
- Official TOEFL iBT Tests volume 2
- TOEFLテスト集中攻略ライティング
悲しいお知らせ。和書で良本は少ないです。その中のおすすめ本は、次2冊。
残念なことに、日本語の本で質の高いものは非常に数が少ないです。洋書や、韓国や中国の本(TOEFL界隈では有名です)は、一定の質が保たれています。
ほとんどの和書は、扱っている問題の傾向が異なる、難易度が適切でない、ライティング、リスニングでは、模範解答の質が高すぎる、低すぎるなどの欠点を抱えています。
もちろん、それでも英語力の向上には役に立ちます。でも、TOEFL受験生は、当時の私のように、「来年出願、6月までにスコアが欲しい」みたいな状況にあるハズです。
スコアが伸びない時期が続くときもありますし、精神衛生上よくありません。効率面で不安が残る勉強法は、やめておきましょう。
とは言っても、当時の私がそうだったように、初めから洋書を使って勉強をスタートするのは、多くの人にとってハードルが高いかもしれません。
そこで、2冊ほどおすすめの日本語書籍を紹介します。リスニングから1冊、リーディングとリスニングに使えるものを一冊です。
»【TOEFL iBT リーディング|設問タイプ分析】解き方実演します。
»【TOEFL iBT | リスニング】初心者向け。概要から例題、Tipsまで完全紹介
必ず聞き取れるTOEFLテストリスニング
スコアレベル:60~80
おすすめ度:3~4
コメント:本書は、私も実際にリスニングの学習の1冊目として使いました。リスニング自身の解説だけでなく、リスニングの学習法が、詳細に書かれています。問題の傾向も、そこまで外れてはいなかったと思います。今でも、初めの一冊としては、悪くない選択だと思います。絶版になってしまっているようです。むしろ安く買えていいかもしれません。
【必要に応じて必携】TOEFL ITP(R)テスト公式テスト問題&学習ガイド
スコアレベル:60~85(L: ~25、R: ~25)
おすすめ度:5
コメント:TOEFL ITP (大学生の方は、大学が主催して団体受験などで受けられます)は、昔のペーパーベースのTOEFL PBTで使用されていた問題と同じです。Listening, Reading, Grammarの問題があり、Listening, Readingは、TOEFL iBTよりも文章が短く学習しやすいです。iBTの作成団体である、ETSがもともとTOEFL iBTと同じ目的(留学するための英語力を測る目的)で作成したものですから、iBTのレベルの問題をやるのが難しい場合には、最も適切な学習マテリアルです。扱っているトピックや、リスニングのスピーカの質なども、TOEFL iBTに受け継がれています。日本語版があるというのは、初期の学習者にとって大きなメリットです。
私自身は、この本自体で勉強はしていませんが、TOEFL PBTのオフィシャルガイド(絶版ですし、手に入れるのも困難だと思います)を学習初期に使いました。
必須!TOEFLを勉強していくなら、とりあえず買いましょう。
次に、紹介するのは、ある程度本格的にTOEFLを受けていくなら、とりあえず買っておいて損なしという参考書です。
日本のTOEFL学習者の90パーセント以上は、使っていると思います。持ってなかったら、迷わず買ってしまっていいと思います。
【必携】TOEFLテスト英単語3800 4訂版
スコアレベル:すべてのスコアレベル
おすすめ度:5
コメント:お勧めする理由は、単に定番すぎるからです。やっていないとスコアが伸びていないときの不安材料になります。ランク3までは、目標スコアが80でも100でも、とっとと覚えてしまいましょう。TOEFL全体の勉強にかかる労力を考えれば、大した労力じゃないです。
実は、私自身はページ下部で紹介するTOEFLiBT頻出英単語1700―iBT完全対応版を終えたのちに2冊目として、TOEFLテスト英単語3800をやりました。とりあえず単語の意味を頭にぶち込むという点において、3800の方が手っ取り早いです。単語帳での単語暗記は、時間をかけるところではないので、3800を行えば十分と思います。
【必携】The Official Guide to the TOEFL Test
和訳版も、あるようなので下記にリンクを張っておきます。和訳版の中身を確認したことがないのですが、著者はほかにもTOEFL参考書を出しているLingo L.L.C. の林功先生ですので、ある程度は信頼できると思います。
スコアレベル:80以上(和訳版なら、70以上)
おすすめ度:5(買う以外の選択肢なし)
コメント:TOEFLを作成している、ETSの公式ガイドです。採点基準などについて、ウェブや書籍でいろいろ言われていますが(私もこれからブログ上でいろいろ言う予定です)、究極的に信じられるのは本書やInside the TOEFL Testなど、ETSが正式に発効しているマテリアルにある情報のみです。TOEFL iBTでスコアを狙うことが決まったら、まず買ってしまいましょう。試験が3回分。スピーキングやライティングの点数別、模範解答もついてます。スコアリングの理由も書かれているので、自分のスコアが伸びないときに参照するべきです。iBTが始まったころの古い過去問なので、問題数や問題の傾向などが、ちょっと違ったりしますが、それでも最も信頼できる情報ソース、学習マテリアルの1つであることに変わりはないです。
ちなみに、音声ファイルは、コチラからダウンロードできます。
McGrawHill Media Download Center
おすすめ参考書。リーディングとリスニング学習を中心に使用。
まず優先的に使用すべきだなと思っている書籍です。私ももちろん使用しました。大雑把に、難易度順に記載しますが、詳細は、コメント欄を見てください。
Delta’s Key to the Next Generation TOEFL Test: Advanced Skill Practice Book
*CDが付属していないバージョンや、リーディング、リスニングが分冊となっているものなど、いろいろなバージョンがあるので購入の際には、気を付けてください。
スコアレベル:70~90(トフレ併用時 65~)
おすすめ度:4
コメント:Deltaシリーズを勧める大きな理由の1つがリスニング音声のクオリティが高いことです。クオリティが高いとは、発音がきれいとか録音がいいということではなく、TOEFL本試と同じ位聞き取りづらいスピーカーを使っているということです。本試で出てくるスピーカーは、リンキング(音の連結)が強く起きており、聞き取りが難しいです。本書のように同じように聞き取りが難しいスピーカーを使っている参考書は貴重です。
また、Reading, Listeningともに、文章の長さが本試の半分以下に抑えられており、洋書問題集に馴れていない学習者にとっても、比較的取り組みやすいです。
オンラインのTOEFL学習講座であるトフレの指定教材になっていることも、取り組みの敷居を下げてくれます。独学が厳しかったら、お金は余計にかかってしまいますが、解説付きオンライン授業が受けられます。
【必携】Delta’s Key to the TOEFL IBT: Seven Practice Tests
スコアレベル:75~95
おすすめ度:4
コメント:Listeningの音声面で、おすすめできるのは、1冊目のDeltaと同様です。
コチラのDeltaは模擬試験形式になっており、Reading, Listeningともに、文章量は本試験に近い長さになっています。それでも、依然として本試験より分量が少ないです。Listeningのレクチャー(講義の問題)であれば、4分半くらいのものが多いです、本試験では、5~6分位です。Readingも、本試験が700 words位の分量であるのに対して、文章の長さが短く、取り組みやすいです。ETSのオフィシャルガイド前に実施するのがおすすめです。
【必携】Official TOEFL iBT Tests volume 1
スコアレベル:85~ (R: 22位は欲しい)
おすすめ度:5
コメント:ETSの出しているTOEFL iBTの過去問集です。解説がないことが問題にならないレベルの力がついていれば、やらない理由はありません。TPO(TOEFL Practice Online)の若い番号の問題と同じです(ちゃんと覚えてませんが、TPOの4から6とか、その辺りです)。Official guideと、並んで最も信頼できるマテリアルの1つです。
【必携】Official TOEFL iBT Tests volume 2
スコアレベル:85~ (R: 22位は欲しい)
おすすめ度:5
コメント:上のOfficial Tests vol.1と同様です。違いは、こちらの方が少し新しい回次のTPOの問題です。vol.1と同様、解説がないことが問題にならないレベルの力がついていれば、やらない理由はありません。やりましょう。
次に洋書を2冊。これらのおすすめ度は、少し落ちます。必携本の補足としての使用がおすすめ
Official Testに取り組む前に、解説が必要な問題集が必要な場合は、Longmanを、Official Testに取り組んだ後に、もっと問題に取り組む必要があれば、Barronsをやるといいでしょう。Barronsは、韓国本や中国本で代用するのもアリです。
Longman Preparation Course for the TOEFL Test
スコアレベル:75~95
おすすめ度:3~4
コメント:有名どころの洋書問題集の中では、最も優しいクラスに入ります。私も学習初期に使いました。先に紹介したDeltaとETSのOfficial Guideをこなしたのちでも、ETS Official Test(解説なし)に取り組むのが厳しい場合にのみ取り組めばよいと思います。
TOEFL iBT: with 8 Online Practice Tests (Barron’s Test Prep)
スコアレベル:95~
おすすめ度:3~4
コメント:スコア100以上を目指す人が最後の仕上げとして使っているイメージがあります。自分自身もそうでした。リーディングや、リスニングは本試より長いです。リスニングのレクチャー(講義形式)は7分を超えるものもあります。ただし、スピーカーの発音は、明瞭で本試より聞き取りやすいため、リスニングが苦手だった自分には、本試より難易度は低いように思えました。
Official Testをやり終わっても、目標スコアに届いていない時には、選択肢に入ると思います。TPO(TOEFL Practice Online)のリスニングスクリプトで信頼性の高いものが手に入るなら、TPOの方がいいでしょう。
私もTPOの音源は、持っていましたが、信頼度の高いスクリプトがなかったです。そのため、リスニング学習にTPOは使用してませんでした。
ライティングは、ほぼ一択。
上のセクションで紹介した総合型の演習書は、主にリーディング、リスニングの学習に使用します。例外的に、ETSが出版しているOfficial GuideとOfficial Test vol.1&2は、すべてのセクションで参考にすべきです。
そこで、ライティングとスピーキングについて、別途おすすめ書籍を紹介します。
まず、ライティングからです。
【必携】TOEFLテスト集中攻略ライティング
スコアレベル:W18~30
おすすめ度:5
コメント:この書籍も、必携といっていいと思います。韓国本、中国本などがテンプレート式の模範解答を連発するなか、きわめて本質的な「論理的な文章を、ちゃんとした英語で書けば点数取れるよ。」ということを教えてくれる本です。Integrated sectionでも、Independent sectionでも大いに参考にすべきです。
Independentの回答例は、自分はすべて覚えてました。このシリーズのスピーキングが本書の著者である四軒家先生から出版されてないのは、悔やまれます。
他、ライティングの勉強素材
スピーキングは、残念ながら、良書なし…。
最後に、スピーキングといきたいのですが、残念ながらスピーキングに、特化したおすすめできる書籍はありません。ライティング同様、Official GuideやOfficial Testは、大いに参考にすべきです。
そこで、書籍ではないのですが、簡単にSpeakingの塾や学習素材を紹介しておきます。スピーキングの記事にて、より詳細に紹介予定です。
書籍以外のスピーキング学習素材
書籍ではないのですが、以下のスクールや、サービスは、お勧めできます。
- トフレのスピーキング対策コース。ETSの公認トレーナー五十嶺先生が教えています。
- オンライン英会話。私は、レアジョブ英会話を使用していました。
- ETSの公式YouTubeチャンネル: Inside the TOEFL Test
- ドナルドミラー先生のE4TG。
これらに関しては、後ほど別記事でより詳細に記載します。(E4TGに関しては、私は未受講ですが、TOEFLのスピーキングといえばというほど定番です。)
今、私が当時に戻ってTOEFL学習をするなら、早めにトフレのスピーキング講座を受講し、その後は、オンライン英会話で練習を重ねます。リスニングの力がついてくれば、十分20~23辺りは狙えるはずです。スピーキングスコア23は、ほぼ全てのTOEFL学習者にとって、十分なスコアだと思います。
»トフレ(旧Web TOEFL) スピーキング講座のおすすめ・いまいちポイント【受講前に一読】
» TOEFLスピーキング対策に外せないのは?オンライン英会話【スコア13→22】
まだまだ、やり足りない方へ。韓国本、中国本、その他の有名洋書
これまでに紹介した参考書とTPO(TOEFL Practice Online)に加えて、さらに学習マテリアルが必要な方のために、評判のいいもの、私が所有していたもの(何冊かは使用もしています)を紹介します。
リーディングに関しては、中国のウェブサイトを漁ればTPOが50回分程度は手に入るので、教材が不足することはないと思います。私もPDFファイルに整理されたものを持っていますので、欲しい方がいたら、ご連絡ください。
主にリスニングの学習素材が必要な場合に使用することになると思います。
中国TPOでスクリプトが手に入る場合には、そちらを利用した方がいいと思います。私自身スクリプトは持っていたのですが、間違いが多々あったため、使用をやめてしまいました。
個々の書籍について、コメントを書くと量が膨大になりすぎるので、韓国系参考書、中国系参考書、他の洋書の3種について、まとめてコメントをつけておきます。
韓国系問題集
代表的なのは、TOEFL MAP、Hackersシリーズ、 Ushersシリーズです。
これらの書籍は所有していましたが、自分で使用したのは、TOEFL MAP Advancedのリスニングのみです。
それ以外の韓国本も、実際に点数が伸びたという話をよく聞きましたし、扱われているトピックもTOEFLでよく出るトピックであるという話も聞きましたので、いい本なのだと思います。
Ushersは、主にライティングや、スピーキングの練習に用いていた方が多かったです。どの問題集もライティングやスピーキングの模範解答は、ゴリゴリのテンプレート型です。
解説や訳は、当然、韓国語ですので、解答と音声スクリプトがあれば十分というレベルに達してないと使いづらいです。
TOEFL MAP
以下のリンクから、Advancedレベル(Reading, Listening, Writing, Speakingの各セクションはそれぞれ分冊)の検索結果へ飛べます。画像は、Listeningの分冊です。
Intermediateレベル(Reading, Listening, Writing, Speakingの各セクションはそれぞれ分冊)のリンクは次です。画像は、Listeningの分冊です。
Hackersシリーズ
2シリーズあります。Actual Testシリーズと、それ以外。Actual TestシリーズのReading, Listeningは、イマイチという話を聞いていました。逆に、Writing, Speakingは、Actual Testシリーズがいいと聞いていました。それぞれ以下のリンクより、購入ページへ飛べます。
Usherシリーズ
Usherシリーズも、主にSpeaking, Writingの素材として、よくおすすめされていたのを覚えています。
中国系問題集
TOEFL iBT 新托福 真经シリーズ
試験日が紙面に記載されており、これは大丈夫なのか?と感じさせます。私も所有していましたが、問題を見る限り、本試のコピーではないと思います。ちなみに私は、中国に行ったとき書店で購入しました。
解説、訳はもちろん中国語ですので、解答とリスニングスクリプトがあればOKという人でないと使えないのは、韓国本と同じです。(中国語ができる場合は除きます…。)
各セクションを表す中国語は、
- 阅读: Reading
- 听力: Listening
- 口语: Speaking
- 写作: Writing
です。画像は、Listeningですね。購入される方のご参考になれば。
洋書問題集
洋書ですと、以下で紹介する書籍も有名です。Mastering TOEFL iBTは、自分も使っていました。
韓国系、中国書籍は、解説がよめないので、解説が欲しい場合にはこれらが選択肢になります。解説がいらない方にとっては、韓国系、中国系の問題集で十分すぎる分量があるはずです。
Kaplan TOEFL iBT Prep Plus
Cambridge Preparation for the TOEFL Test
Mastering Skills for the TOEFL iBT シリーズ
Advanced Level: Mastering Skills for the TOEFL iBT
Intermediate Level: Developing Skills for the TOEFL iBT
Beginning Level: Building Skills for the TOEFL iBT
あまりお勧めしない参考書(個人的意見です。)
ネガティブな情報を書くのは、あまりよくない気もするのですが、学習者の時間の無駄になるという意味では、大切な情報な気がしているので書きます。自分が持っていなかった本に関しては書きません。
単語帳:TOEFLiBT 頻出英単語1700―iBT完全対応版
スコアレベル:65~
おすすめ度:3
おすすめしない理由:本書も単語帳の出来としては、悪くないのですが。3800を使った方が無難です。著者が本書の特徴として推している、TOEFL iBTを意識した例文が小難しく、単語を覚えるという意味では効率が良くないです。単語帳に時間をかけるより、リーディング素材の中で出会った単語を積み重ねていった方が、スコアアップには効果的です。
私は、こちらを1冊目の単語帳としてやりましたが、もし当時に戻ってTOEFLの学習をするのであれば、3800一冊で済ませます。
単語帳:改訂新版 TOEFL TEST 必須英単語5600
スコアレベル:95~
おすすめ度:2
おすすめしない理由:長文中で重要単語をピックアップするタイプの単語帳です。コンセプトとしては、素敵な単語帳ですが、使用している文章がTOEFL本試に近いものではありません。一致しているのは、学術的な内容という点くらいです。もし、本試験のリスニングやリーディングを高いクオリティで再現したものが題材となっていたら、素晴らしい本になっていたと思います。
単語帳:TOEFLテストiBT & ITP英単語
スコアレベル:80~
おすすめ度:2
おすすめしない理由:頻出英単語1700と同じく、3800のが方が無難というのが大きな理由です。単語掲載数は5000と十分です。ただ。3800の方が、簡単なレベルの単語は、さっとチェックをして、点数向上のコアとなるレベルの単語に集中するという、コンセプトとなっており使いやすいです。3800の簡単なランクの単語の学習を困難に感じる方は、本書を使うといいでしょう。3800は、ランク1,2の単語は、ほぼ説明がないですし、1700は単語数が絞られている分、簡単なレベルの単語は抜けています。
ライティング:TOEFLテストライティング問題100 改訂版
スコアレベル:W20以下
おすすめ度:2
おすすめしない理由:TOEFL学習において、リスニング学習が何よりも優先すべきであること、(ある程度文法がしっかりしていれば)リーディングやリスニングの学習が進むにつれて、ライティングのスコアは22位までは次第に上がってくること、を考えれば、本書を使う意味が見つかりません。
試験の再現度も、模範解答のレベルもイマイチです。だいぶ、辛口になってしまってますね。
スピーキング:TOEFLスピーキング問題110 改訂版
スコアレベル:S23以下
おすすめ度:2
上で紹介した同シリーズのライティングと同様、学ぶべることが少なすぎます。テンプレ的なものは、ウェブ上に落ちているもので十分ですし、模範解答もOfficial guideや、ETS公式のYouTube動画を見た方がよっぽど参考になります。
スピーキング:TOEFLテスト集中攻略スピーキング
スコアレベル:スピーキング23以上
おすすめ度:2
おすすめしない理由:全然TOEFLのスピーキングの傾向にあっていません。また、模範解答のレベルが、高すぎます。本のために作りこんだ解答例です。私たちが知りたいのは、本番で即興で話せて、点数の出る、実践的な回答のハズです。やりこめば、力はつくとは思いますが、効率の点からお勧めできないです。
ちなみに、実践的な回答は非ネイティブで英語が話せる人(オンライン英会話の先生など)に回答してもらうのが、手っ取り早いです。素点で3点の回答はしてくれると思います。この辺りに関しては、次の記事でも触れています。
» TOEFLスピーキング対策に外せないのは?オンライン英会話【スコア13→22】
総合本:NorthStar Building Skills for the TOEFL iBTシリーズ
スコアレベル:70~100
おすすめ度:2
当時、自分がTOEFLの勉強をしているときに、スピーカーの音声が本番に近いという情報をウェブ上で見かけて、使用していました。半分くらいは実施したと思います。リスニング能力の向上には役に立つかもしれませんが、問題はTOEFL本試を意識したものにはなっていません。TOEFLにフォーカスしたものを使用した方がベターです。
まとめ
現在、私が、当時に戻って私がとりくむのであれば、下記のようなイメージで進めていくと思います。
あくまで、一例で、だいぶざっくりですが。
»【TOEFL iBT リーディング|設問タイプ分析】解き方実演します。
»【TOEFL iBT | リスニング】初心者向け。概要から例題、Tipsまで完全紹介
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