TOEIC 640点、600点台への道 ~勉強法2、文法~

おすすめ参考書と、精読の勉強の仕方を記載したので、今度は文法問題集の勉強の方法を紹介します。

文法問題集を行う一番の意味は、文章を読めるようになるのに必要な知識をつけること。

同時に話すとき、書くときに、自分で”文法的”に正しい英語を作ることにもつながります。「自然な英語が話したい」って、声が聞こえてきそうですが、自然な英語は、文法的に正しい英語よりもはるかにハードルが高いです。

まずは、バカっぽくなくて、通じる英語を目指しましょう。

読むため、英語を作るための文法知識は、精読の勉強を通しても、学ぶことができます。ただ、文法問題集を実施することによって、

  • 知識の整理
  • 文法ポイントにフォーカスした学習

ができます。これがそのまま文法学習の目標にもなります。

学習方法は、精読と同じくこちらもひたすら反復となるのですが、

文法学習の目的と、学習方法について、詳しく見ていきましょう。

目次

文法学習の目的1:類似文法項目との比較による、知識の整理

In Texas, Gov. Greg Abbott renewed a disaster declaration first issued March 13 to mitigate spread in his state, while Michigan Gov. Gretchen Whitmer requested the extension of National Guard use through December for humanitarian missions such as running mobile screenings, distributing food and medical supplies and disinfecting public spaces.

(引用元:Expert warns the US is approaching ‘one of the most unstable times in the history of our country’

たとえば、上の文章では、

  • issued March 13 は、a disaster declarationを修飾する過去分詞(3月13日に出された、災害宣言)。
  • to mitigate spread in his state(テキサスでの感染拡大を抑えるため)は、副詞的用法の不定詞。
  • running, distributing, and disinfectingは、動名詞。

として機能しているわけですが、精読の勉強をしていると、このような様々な文法項目が、ランダムに現れます。

これはこれで、よく使われる文法項目に自然と数多く出会うことなので悪くはないのですが、知識の整理という点では、効率的とは言い難いですね。むしろ、応用的な実践練習といえるでしょう。

その点、文法問題集では、関係詞の項目を見てみると

This is the reservoir which supplies the metropolitan area with water.

Monument Valley is the place where Director John Ford made some of his most famous movies.

引用元:新TOEICテスト スーパートレーニング 実戦活用例文555 より引用

というように関連する文法事項が連続して登場しており、

関係代名詞which と、関係副詞whereの違い

  • 関係代名詞の後に続く分は、不完全(文型の中で名詞が欠落する)すること。
  • 関係副詞の後に続く文は、完全。Director John Ford made some of his most famous movieは、そのままでも欠けたところのない完全な英語の文章。

を比較して、学習することができます。

違う点、同じ点を意識して、学べることは、文法事項の項目整理を頭の中でするのに役立ちます。

こうして、関連する文法項目ごとの知識を互いに比較、対称させて整理していくことが文法問題集を使って学習する目的の1つ目です。

類似の文法項目を比較しながら、文法知識を整理できる。
補足的に、文法事項ごとの学習なので、文法知識の全体図を整理するのにも、文法問題集は役立ちます。

文法学習の目的2:文法ポイントにフォーカスした学習

先ほどの例文をもう一度

Monument Valley is the place where Director John Ford made some of his most famous movies.

文法問題集では、この文章が

Monument Valley is the place (   ) Director John Ford made some of his most famous movies.

選択肢:(a) where, (b) which, (c) who, (d) when

と形を変えて問われるわけです。

同じ選択肢で、

Monument Valley is the place, (        ) is close to my hometown.

という形で問われるかもしれません。

精読の勉強中には、先ほど説明した、

  • 関係名詞の後は、不完全な文で名詞が一つ欠けている。
  • 関係副詞の後は、完全な文となる。

を意識せずとも読めてしまうことも多いです。

しかし、文法問題集の問題は、これらのルールを知っているかどうかを直接的に確認するよう作られています。

読むときには、読めたとしても、自分で英語を書くとき、話すときに、「あれ、こういう時って、whichだっけ、whereだっけ。」ってなってしまっては困りますね。

このように、大切な文法ポイントを直接問うことにより、精読では見落とされがちな知識を確実なものにできることが、文法問題集で文法を学習する2つ目の目的になります。

読解練習中では、曖昧でも読み進められてしまう文法知識をピンポイントに、獲得し強化できる。

具体的な学習方法

それでは、いよいよ具体的な学習方法に入っていきます。

1サイクル目

ステップ1: 文法問題を解く、
ステップ2: 解説を読んで理解
ステップ3: 解説を読んで、理解したうえで正答できたものは、チェック、正当できていないものはそのまま。
ステップ4: 問われている箇所を頭で反芻しながら、数回音読

2サイクル目以降

間違ったもの、正当したけど理解できていなかったものにフォーカスして、ステップ1からステップ3の繰り返します。すごく、シンプルですね。

ポイントは、サイクルが回るにつれて、負荷が下がり文法問題集一冊の文法項目すべてを俯瞰できるようになることです。

9割以上の問題に対して、マークがつ位まで繰り返しましょう。

最終サイクル

最終として、9割程度の問題を根拠をもって高速で4日、5日位で終えられるようになっているのが理想です。

その後、2冊目の問題集に取り組むと、7から8割以上の問題が初見で解けるようになっているでしょう。同じ方法で2冊目のの文法問題集も終えてしまいましょう。

まとめ

上の方法で、大学入試の文法問題集を2、3冊終えてしまえば、英語に関する文法を以降、集中的に勉強する必要はありません。

文法というと、毛嫌いをする人も多いと思いますが、ノンネイティブの私たちにとっては、文法は通じる英語を作り出す大きな助けとなるものです。勉強自体も、英語のほかの能力、リーディングや、リスニング、語彙力などが半永久的に続くのに対して、文法はそう長くない期間の学習で終わってしまいます。英語学習の序盤に文法力をつけてしまうのは、その後の学習効率の観点からもとてもおすすめですよ。

にっくよし
社会人を経験後、アメリカのテキサス州で電子工学を専攻してます(博士課程)。

少しでも留学者(道連れとも呼びます)を増やすために、TOEFLスコアアップ法を紹介します。
まずは、交換留学に、次に正規留学に。
社会人から留学へ。
こんな方、増えるといいな。

国立理系大学→電気メーカー研究所→アメリカで博士学生

ご感想やご意見は、お気軽に問い合わせまで。

道連れ希望者も、そうでない方もウェルカムです。
よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる