トフレのスピーキング対策って目にするけど、実際、スコアアップに役に立つの?どのような内容なの?結局のところ、おすすめなの?
TOEFLのスピーキング対策として、何を行うか迷っている方もいるかと思います。
TOEFL対策をしている予備校や塾に通う事、はたまた独学、様々な方法がありますが、その中でもオンライン講座のトフレを目にしたことがある方も多いんじゃないでしょうか。もともとは、Web TOEFLという名称でサービスを提供していました。
TOEFLのセクションの中でも、対策の立てづらいスピーキングセクションであるからこそ、塾、予備校の利用を検討している方もいらっしゃるのではないかとおもいます。
実は、僕自身はそこまでWeb TOEFLのスピーキングセクションの受講には、悩みませんでした。というのも、僕がトフレがスピーキングセクションの提供をスタートした時、僕はすでにトフレでリーディングやリスニングなどの講座を受講していました。なので、そこまで迷うことなくスピーキングセクションの受講を決めました。
ですが、この記事を読まれている方の中には、スピーキングセクションの受講のみを考えている方もいらっしゃるとおもいます。そういった方が受講を検討されるときの参考にもなれば、うれしく思います。
僕自身は、他のTOEFL予備校、塾と比べると圧倒的にコスパが良いため、トフレはおすすめできるサービスだなと考えています。一例をあげると、Task 1の対策コースは、4.5時間の授業で8000円で提供されています。
参考までに、僕がアプリケーションで使用したスピーキングのスコアは23です。トータルスコアは102。そこまで高いわけではないのですが、多くの海外留学を目指す人には、十分なスコアなのでは無いかと思います。
トフレとは?
知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にトフレについて紹介します。
葛山先生が運営している、TOEFLに特化したオンライン対策コースです。葛山先生は、もともとアゴス・ジャパンでTOEFL対策の講座を担当されていた先生です。
TOEFL対策を専門でやっている塾や予備校自体数少ないですが、その中でもオンラインに特化してサービスを提供しているところに特徴があります。
そのため、価格が抑えめなことが大きなメリットだと思います。僕自身も、価格が決め手で受講を決意しました。
スピーキングセクションのコースの種類、受講料は以下のようになっています。
Course Name | Price | # of Courses | Total Hours |
---|---|---|---|
5Day Course Task1 | 8000 | 5 | 4.5 h |
5Day Course Task2 | 8000 | 5 | 5.5 h |
10 Day Course Task 3&4 | 16000 | 10 | 11 h |
(引用元:トフレ!公式サイト)
すでに、知っている方が多いとは思いますが、Task 1 は、Independent Task、Task 2 は、Campus topicのIntegrated Task、Task 3 & 4は、Academic topicのIntegrated Taskになります。
TOEFLって受験料が高い分、ちょっと金銭感覚おかしくなります。僕も、おかしくなってました。2021年5月現在、$245ですからね。。。
すべて受けても、TOEFL試験1.3回分です。
おすすめポイント2点
トフレのスピーキング講座が、おすすめできる理由を紹介します。
トフレ自体は、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングとすべてのセクションに対して、オンラインコースを提供しています。どれもそれなりにおすすめできるのですが(私自身もすべて受講しました)、講義の質の観点からはスピーキングコースが一押しです。
ちなみに、リーディング、リスニングは、学習初期の学習リズムを作るペースメーカーとして優れてるなって思います。
おすすめポイント1:TOEFL公認トレーナーの五十峯先生が講義を担当
すでに価格を紹介しましたが、安価だからといって提供コースの質が悪いということにはなりません。
特にスピーキングセクションは、ETSの公認トレーナである五十峰 聖先生が、講義を担当しています。ちなみにETSの公認トレーナトして活躍されている方は、現在5名いらっしゃいます。(参照:CIEE Japan公式サイト)
リーディング、リスニングなど、他のセクションの講義は葛山先生自身が担当しています。
リーディング、リスニングとは、異なり採点基準が曖昧なスピーキングセクションだからこそ、ETS公認というのが利点となります。
当然、講義の中では、問題形式、採点基準、模範回答などが解説されるわけです。これらの解説事項に対する信頼感が、ETS公認トレーナーであることによって担保されます。
特に採点基準や模範解答に 関しては、市販のTOEFL対策をうたっている参考書であっっても、この著者、オフィシャルガイドや公式サイトをちゃんと読んでいるのか?、この回答例は、ちょっと厳しいんじゃないのか?といったモノが散見されます。
ちょっとしたデメリットとしては、公認であるからなのか、スコアアップの方法もETSが推奨するような正攻法的なモノを紹介なさってます。もう少しバラエティのある戦略を知りたい方は、四軒家先生の情報をたどると、いいかなと思います。
ポイント2:TOEFL speaking sectionに関する知識を叩き込むのに最適。
ポイント1で得られる知識について、サラッとかきました。トフレのスピーキング講座で効率的に信頼感のある情報をえることができます。
学べる知識1:頻出の問題形式、トピック
問題形式を叩き込むのに、一番いい方法は実際に何度かTOEFL本試を受験すること。コレに尽きます。でも、一回$245の受験料を何度も無駄撃ちするのは現実的じゃありません。
そこで、トフレのスピーキング講座がおすすめできるんですね。
実際に使用されている問題も、さすがといったところで、TOEFLに頻出するトピックが選ばれていました。
問題に対するアプローチ方法も、解説がありますので、スピーキングの学習初期に問題への慣れ、今後の学習方針を定める上で十分に意味のある内容となっています。
学べる知識2:採点基準
コースの初めの方の回次で、採点基準についてかなり細かい説明がされます。
ちゃんとETSが公表した情報に基づき、解説してくださいます。当たり前のようですが、このあたり前のようなことが、曖昧な参考書が和書には割と存在するんです。
学べる知識3:目標到達地点
当然、授業中で解説される問題にたいして、五十峯先生の模範回答も解説されます。この模範回答が最上というわけではありませんが(後にいまいちポイントして、コメントします)、市販の問題集で見られる模範回答と比べると、以下の点を満たしており、段違いに良いです。
- テンプレ型の回答ではなく、自然な文章である。(問題集の回答は、テンプレ型の模範回答がのっている事が多いです。)
- スピーチとして、自然な英語である。
ちょっと出来すぎな回答だなというのが、正直な感想でもあるのですが、手に入る回答例という意味では、かなり質の高いモノであることは間違いないです。
実践的な回答例というよりも、これができたら文句なく満点という到達点を示す回答例という感じです。なので、実際の利用法としては、部分的に使えそうなフレーズを自分の回答に取り入れるなどして、自分の回答のブラッシュアップに使うという方法になると思います。
スコア別にいくつか回答例があると、もっとうれしいですね。オフィシャルガイドには、スコア別回答例がありますので、やっぱりオフィシャルガイドは、外せません。
補足:オフィシャルガイドについて
頻出問題形式、採点基準、どのあたりのクオリティの回答を目指せばいいのか(目標到達地点)、上記であげたこれらの事項は、どれもオフィシャルガイドで得られる情報です。
ですが、トフレのスピーキング講座では、これらの情報をわかりやすく噛み砕いて説明していくれています。また、TOEFLの学習を初めたばかりの方にの中には、英語で情報を得ていくのがしんどいという方もいるかと思います。
こういった方に、とくにおすすめできるかなと思っています。
逆に、オフィシャルガイドで紹介されている回答例を評価基準と照らし合わせながら、自分で分析をして、勉強計画を立てていける、そういった方は、あえて取る必要はないかなと思います。
その分のコストを、スコアアップにダイレクトに直結するスピーキング力をのばす 会話練習に使った方がいんじゃないかなと。
おすすめポイント3:価格がとにかくリーズナブル
すでに紹介してますが、コスパの良さはやっぱり外せません。
TOEFL対策を行っている予備校の中で、最大手のアゴス・ジャパンの価格は、こんな感じですから。
- TOEFL iBT(R) TEST Speaking Foundation ¥61,600
- TOEFL iBT(R) TEST Speaking Strategy ¥89,100
ちなみに、スピーキングの総合パッケージは、¥211,200
(引用元:アゴス・ジャパン公式ページ)
あくまで授業で得られるものは知識的なモノに限られてしまいます。
スコアアップに本当に大切なのは、話すトレーニングを積む事です。知識部分の獲得に多くのお金を費やすのは、あまり賢くないなと思います。
リーズナブルに、トフレ、もしくはオフィシャルガイドの独学で十分では?と思います。
いまいちポイント
【超重要】 スコアアップに最重要な練習は本人次第
スピーキングでスコアアップをするのに最も、効果的なのは、スピーキングをすることです。当たり前ですね。
特に、トフレだけでなく、すべての塾や予備校に対してのことなのですが。どうしても、講義型という形式上、トフレのスピーキング講座もこの問題をどうしても抱えてしまいます。
あくまで、有益なのは知識的な面での
- 問題形式を学ぶ。
- 評価基準を学ぶ。
- 学習法(アプローチ法)を学ぶ。
- 到達目標を確認する。
という点にとどまり、実際にスコアアップを成し遂げるには、自身で練習することが必須となります。講義中の問題を練習素材として使用することはできますが、どうしてもこれだけで十分というわけには行きません。
おすすめ訓練方法:オンライン英会話の活用
少しだけ、スピーキングのスコアアップに対して、有効だなと思う方法についてお話しておきます。
自制心のある方は、独学でもいいと思うのですが、多くの人に取っては、オンライン英会話を受講してしまうことが強力な助けとなると思います。
スピーキングの練習は、能動的なアクションであることが理由で練習を始める際の心理的なハードルが高くなりがちです。加えて、一回一回の練習の切れ目が短いので、集中力を保つのも難しくなりがちです。
リーディングなら、1つのパッセージで20分くらいは、集中し続けるのに対して、スピーキングのTask1なんて、1分で終わってしまいますから。
ですので、鉄のような自制心がある方以外は、オンライン英会話で定期的に授業予約をしてしまい、強制的に練習の機会を設けるのがおすすめです。
僕自身も例にもれず、スピーキング学習はどうも後回しにしがちでしたので、オンライン英会話を利用していました。
» TOEFLスピーキング対策に外せないのは?オンライン英会話【スコア13→22】
問題練習に最適な書籍
独学を効率的にすすめるために、問題演習に最適な書籍と、学習法の学習に最適な書籍を紹介しておきます。
練習する問題を見つけるには、月並みではありますが、公式書籍である「オフィシャルガイド」と「オフィシャルテストvo.1 とvol. 2」がベストです。
練習問題がもっとほしいときは、韓国系や中国系の書籍に手を出すといいと思います。他の洋書TOEFL問題集より、問題の質が高いです。日本の問題集の質があまりよろしくないのは、「おすすめ問題集の記事」でも説明させていただきました。
» 【TOEFL iBTおすすめ参考書|必携7(+1)冊】67から100 overまでの経験を元にして紹介します。
学習法の習得に最適な書籍
スピーキングの学習法を定めたい人は、青谷正妥先生の著書「英語学習論: ―スピーキングと総合力」を手にとって見てください。こちらに書かれているスピーキングの練習方法は、大いに参考になるはずです。
いくつか紹介すると、
- 15/45 Exercise (時限訓練 15/45)
- Oral Composition (口頭英作文)
- Summary Task (要約)
などが紹介されています。
青谷先生自身、京都大学で長い間、留学を目指す生徒向けに指導を行ってきた実績のある方ですので、書名にTOEFLの文字はありませんが、TOEFLを意識した内容になっています。
スピーキングのおすすめの方法は、オンライン英会話にこれらの練習を組み込む事です。
利用を検討するタイミングについて【僕ならこうする学習プラン】
TOEFLスピーキングセクションの各タスクの問題傾向、対策、または目標地点の獲得といった知識面にフォーカスが当たるため、学習の初期での利用が適しています。
その後に行う、スコアアップのための練習で、間違った方向に進んでいかないためですね。
大まかに、考えられる学習プランは、以下のような感じでしょうか?
自分で学習方法とかをうまくデザインできる人には、2つ目のコスパプランが、一番時間効率はいいかなと思います。そうでなければ、1つ目ですね。
鉄の意志をお持ちの方は、完全独学でチャレンジするのもありです。このタイプの方は、ここまで読んでいらっしゃらない気もしますが。
代替サービス: Magooshのオンライン講座
英語のリスニングも同時に高めたい方には、Magooshの講座を検討してみるのもありかなと思います。ここで立ち入ると、長くなってしまうのでまたの機会に紹介します。
私個人の体験談
これまで書いてきたことは、僕自身の学習経験、受講経験に基づくものです。
繰り返しになりますが、トフレのスピーキングセクションの受講は、学習初期に問題傾向、採点基準、目標到達地点を学ぶことができ、学習をスムーズにスタートするのに役立つでしょう。
逆に学習がすでにある程度進んでいる方に取っては、目標到達地点を知るという意味以外での受講メリットはそこまで大きくないかもしれません。
最後に、みなさんが一番気にっているかもしれない点について、コメントして終わりたいと思います。
結局、スコアアップに寄与したのか?
正直わかりません。
やはりトフレの講座受講そのものよりも、オンライン英会話で行った、話す練習、アーティクルを要約する練習の方がスコアアップに寄与したように思います。
» TOEFLスピーキング対策に外せないのは?オンライン英会話【スコア13→22】
それでも、価格帯が非常にリーズナブルですので、苦手意識を感じているセクションだけでもトフレ受講を検討してみるのは、いかがでしょうか?
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