TOEFL リーディング。【先に問題?全部読む?】29の僕は先に問題をお勧めします。

TOEFL リーディング 本文先読み アイキャッチ
問題解きながら読んでいくことにしてるけど、この方法でいいのかな。もしかしたら、初めに全部読んでから答えた方がいいのかも。

TOEFLのリーディング勉強してると、一度は持つ疑問だと思います。

よく目にする方法は、次の2つですね。

  1. 初めに本文を全部読む
  2. 問題一問読んで本文該当箇所を探す

実は、僕がとっていた方法は、上記2つのどちらでもなかったです。

僕自身は、1.と2. のハイブリッドで、パラグラフ毎に取り組む方法をとっていました。
そんな僕の、リーディングスコアは29点

この記事では、パッセージを読むのと設問を解く順序についてのお話しをしていきます。

目次

本文先読みのメリット、デメリット

h2 figure pros and cons2
まず、初めにパッセージを全部読むことのメリット、デメリットを整理しときましょう。

✔パッセージを読んでから問題を解く場合。
メリット:文章の全容を把握できる。
デメリット:初めにパッセージを読む時間が余分にかかる。
✔先に問題を見て、解いていく場合。
メリット:設問の答えをピンポイントで探しながら読んでいくことができる。
デメリット:部分部分でブツ切れに読んでいくので、文章の全容を把握しづらい。

【前提】本文の先読みはおすすめしないです。

h2 figure marksheet

本文の先読み、したほうがいいですか?

こう聞かれたら、90パーセント、いや95パーセント位の人には、パッセージを通しての先読みは、必要ないって答えます。

3つ理由あります。見ていきましょう。

理由1:シンプルに時間が足りなくなるから。

1つ目の理由は、シンプルに時間が足りなくなるからです。

多分、本文読んだ方がいいのかなって悩んでる人って、リーディングスコアが25に届かない位のスコアだと思います。

この辺りのスコアの人だと、普通のペースで解いていったら最後まで解き切らない人が多いんじゃないでしょうか?そんな感じで、初めに本文全体を読むと、どうなるでしょう?

1つのパッセージの長さが約700ワード。100wpm(1分間あたりに100語を読む速度)でも、1パッセージ辺り6分~7分位の時間を失うわけです。ちなみに、この位の速度で読めればリーディングで28位は普通に取れます。

相当読むスピードが速い人以外にとっては、6~7分の時間ロスって致命的です。

この位の時間をロスしても、全部解き終わるのは30点を狙っていく人だけだと思います。なので、受験者の95パー位の人は、もう迷わずに本文の先読みはしなくても問題なしです。

スコア28に届かない人は、深く考えずに先読みはなしって思ってもらってOKです。時間の節約を重視しましょう。

理由2:全容把握があまりスコアに直結しないから。

2つ目は、パッセージ全体を読むことのメリットとしてあげた。「本文の全容を把握できる。」が、あまりスコアに直結しないからです。

TOEFLリーディングの設問は、ほぼ全て本文の一部を問う設問です。つまり、これらの問題は、本文の全容を把握してなくても解くことができます。

逆に、本文の全容の理解が求められる問題って、各パッセージ最後のPorse Summary Questions (もしくは、Fill in the Table Question)だけです。

Prose Summary Questions は、1つで2ポイント分ですから。リーディング全体で言うと、全部で33ポイントの素点があるうちの、6ポイント分がProse Summarry Questionに割り当てられていることになります。(*ダミー問題なしの場合を仮定してます。)

Name 正当に必要な理解 問題数 素点に占める割合
Prose summary questions
(Fill in the table)
全体のメインアイディア 3 6/33
他の全ての設問 詳細(Detail) 30 24/33

33分の6、結構大きいようですが。Prose Summary Questionsの2ポイントのうちの1ポイントは、テクニックで取れちゃいます。

»Prose Summary Questionsの解法

このことを考えると、結局、全体の概要理解が及ぼす素点への影響は、3/33。それも、この3ポイントって、本文先読みした場合と、しない場合で生まれ得る差の最大値です。

本文全部読んだからって、必ずしも全問正答できるわけじゃないですし。
また逆に、本文を全部読んでないからって、この3ポイント全て失うわけじゃありません。

各パッセージにつき、6~7分とかって、多大な時間を費やして本文通読するのはコスパ悪すぎでしょって思います。

リーディングの設問のうち、大多数は詳細部分を問うものです。つまり、全体の理解が曖昧でも25~28のスコアは十分狙えます。

3つ目の理由。設問で問われる内容、は本文の登場順だから。

3つ目の理由は、設問で問われる順序と、本文の該当箇所の順序が一致しているからです。

設問を読んで、該当箇所を探して本文を読んで、という順序で問題を進めていくと、結果的にほぼ全ての問題文を読んでいることになります。

わざわざ本文をはじめに通読しなくても、設問読みながら読んでいって、最後には全体が読めます。

これも、本文の通し読みの重要度を下げている一因です。

僕は、パラグラフ毎に分割して取り組んでました。

h2 figure my method

次に、僕が実際どうやっていたかを紹介したいと思います。

正直、ここだけ読んでくれたら十分です。当然この方法をお勧めします。自分がやってた方法ですので、

あまり他では目にしない方法なので、参考になる点も多いんじゃないかなと思います。

  1. 該当パラグラフの1つ目の設問を読む。
  2. 該当パラグラフを読み進めて、1つ目の設問を解く。
  3. 次の設問を表示。
    読んでいるパラグラフに関する設問か、次のパラグラフに関する設問かを簡単にチェック。設問は読まない。ただし、単語問題だった場合、すぐに回答しさらに次の設問を表示。
  4. そのままパラグラフの最後まで読み進める。
  5. 次の設問(表示だけしといた設問)へ取り組む。
  6. 設問が次のパラグラフに移るまで継続。設問が次のパラグラフに移ったら、1に戻ってリピート。

パラグラフが長い場合には、ちょこちょこっと設問を先に進めて、読んでいるパラグラフに何問の設問が残っているかを、チェックするのも有効です。

僕はしてました。

旧形式のTOEFLでは、1パラグラフの設問の数は多くても4問程度でした。

新形式になり、1パッセージ辺りの問題数が、14問から10問に減っています。パラグラフ毎の問題数は、多くても3題程度になっているんじゃないかと思います。

旧形式のころより、この方法はもっと効果的に働くと思います。

この方法の良い点は、パラグラフ毎に読んでいくことによって、文章全体の流れの理解がしやすいことにあります。

1問単位で設問と本文を行ったり来たりすると、文章の流れをつかむのが難しくなります。
すると、どうしても本文の詳細の理解度も下がり、設問の正答率に悪影響があります。

文章の内容はパラグラフ毎に、まとまった内容が書かれています。なので、この方法だと文章の流れがぶつ切りになって、全体の内容理解が下がるのを抑えることができます。

プラスして、1つのパラグラフはそれほど長くないので、ステップ5で次の設問に移ったときに、文章の読み直しをすることになっても、そんなに多くの時間が追加でかかるわけではありません。

本文を全部読んでからのメリットである全容理解と、設問読んで該当箇所を探すって方法のメリットの良いとこどりをしたような方法になってるわけですね。

注意点として、自分なりの方法を本番でいきなり崩すと、混乱します。

試すしてみるよって人は、勉強時から、この方法で勉強するようにしてくださいね。

補足。自分に合っている方法を判断する方法。

さっき、TOEFLリーディングでは、設問と本文の該当箇所の登場順序が一致しているよって、話を書きました。

この特徴、センター試験の長文問題と一緒なんです。

きっと現在、大学生だったり、社会人だったりで、過去にセンター試験を受けた経験がある人は、それなりの時間を使ってセンター試験の対策をしていたハズです。

そして、その時、自分なりの長文の解き方があったんじゃないでしょうか。

その時にどうやっていたかを思い出すと、自分なりの取り組み方もみえてくると思います。

30点とりたい人は、ぜんぶ読みもあり。

基本的には、本文を全部通しで読むのは、おすすめしないんですが。例外って、いつでもあります。

全部読みをおすすめしない理由って、時間が足りなくなるからでした。
逆に言ったら、デメリットってこれくらいです。

なので、余裕で制限時間内に終わるよって人は、本文全体を先読みするのをもちろんありです。
実際に、TOEFLを教えるくらいのレベルの人は、先読みしてる人が多いです。四軒家先生とかAndyさんですね。

とはいっても、該当するのは、30点を確実に取っていきたいってレベルの人だけですよ。

ほかの方法は、どうなの?

他にも、ウェブ上でよく見る方法で、

  • 初めにトピックセンテンス(各パラグラフの第一文)だけ読む。
  • トピックセンテンスと、最後のセンテンスだけ読む。
  • スキミングをする。(設問の回答にあたる部分だけ広い読みをする)

というのが紹介されてたりします。

最後に、これらの方法はあまりおすすめしないですよ。って、ことを書いておきます。

まず、初めの2つについてです。

この読み方、ハマるときもあるのですが。全ての英文が書くパラグラフの初めの一文がパラグラフのまとめとなっているわけではありません。文章によっては、第2文、第3文まで読まないと、パラグラフになにが書かれているかが分からない場合もあります。

問題によって、読み方変えるのって、混乱しますし。いくら1文や2文とは言え、やっぱり時間が余計にかかります。

なので、時間的な側面からあまりおすすめできないなって思います。まぁ、時間がいつも余るくらいの方であれば、やってもいいのかなって位の感じです。

3つ目については、僕自身は、かなりネガティブなスタンスです。

スキミングとか速読って、ちゃんと英語を読める人が分量をこなしていって、その先に自然と獲得できるようになる能力です。

設問の答えの該当箇所だけ、スキミングで拾い読みとかって、学習者に夢をみさせる幻想のようなものなので、あまり間に受けないようにしておきましょう。

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にっくよし
社会人を経験後、アメリカのテキサス州で電子工学を専攻してます(博士課程)。

少しでも留学者(道連れとも呼びます)を増やすために、TOEFLスコアアップ法を紹介します。
まずは、交換留学に、次に正規留学に。
社会人から留学へ。
こんな方、増えるといいな。

国立理系大学→電気メーカー研究所→アメリカで博士学生

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