来ました。リスニング。
まぎれもなくTOEFLの最重要セクションであり、僕が最も苦労したセクションです。
そして、学習法を漁りまくったセクションでもあります。
発音やった方がいいのかな?この3か月、リスニングしかやってないのに、変化を感じん!
そんなことたくさんありました。そんな自分も、今やアメリカ生活、3年目となりました。もはやマンネリ化しつつあります。
TOEFLをこれから勉強しようという方。その中でもリスニングに疑問を持たれている向けの記事です。もう、勉強しまくってるよ!スコア伸びないんだって方。ごめんなさい、そちらはまだ準備中です。
»【TOEFL iBT】リスニング勉強法
この記事では、
- リスニングセクションの概要。
- 各種設問タイプと、実際の例題。
- メモとりなどの、Tipsについて。
- 初試験までにやっておいた方がよいこと。
についてお話します。
粘り強く勉強して、海外留学を現実のモノとしていきましょう。
»【TOEFL iBT 大きく失敗しないための全体勉強法】スコア100までご案内|
»【TOEFL iBT リーディング|設問タイプ分析】解き方実演します。
TOEFL iBT 全体の流れ復習
まず、ザクっとTOEFLの全体の流れの確認です。
- リーディング (54分 or 72分)
- リスニング (41分 or 57分)
- 休憩
- スピーキング (17分)
- ライティング (50分)
リーディングと、リスニングの時間に2つパターンがあるのは、ダミー問題があるからですね。
もう、皆さん知ってますよね。きっと…。
リスニングは、リーディングの後。休憩の前なんだな位に思っておいてくれればOKです。
パソコンモニターで1時間ほど、必死にリーディングを解いた後に、リスニングが始まるわけです。
試験会場に早めに行くと、リスニング中は割と静かです。大音量で聞く人も多いので音漏れしまくってる人もいますが…。遅めに行くと、リスニングの後半に、周りの受験生は、スピーキングを始めます。
この辺りが、どちらがいいかはお好みです。
さてさて、リスニングの中身について、もっと詳しく見ていきましょう。
リスニングセクションの概要
リスニング問題は、 Conversation(会話形式)とLecture (講義形式)の2つの問題に分けられます。
そして、ざっくり以下の流れで進みます。
会話形式1題、講義形式2題で、計3題。これが1セットです。
この1セットを、2セットもしくは3セットやることになります。3セットある時は、どれか1セットがダミー問題です。
もっと、細かい情報と合わせて下の表にまとめます。
問題数 | Conversation x1, Lecture x2 を1セットとして、2セット もしくは、3セット(ダミー問題ありの時) |
設問数 | Conversation: 5問 Lecture:6問 1セットあたり:17問(=5問+6問×2) 合計:34問(=17問×2セット) もしくは、51問(ダミー問題ありの時) |
問題文の長さ | Conversation: 2~3分 Lecture: 5~7分 |
解答時間 | 20分 もしくは、30分(ダミー問題ありの時) |
点数 | 30点満点 |
トピック | Conversation: キャンパスで出くわす大学関係者と生徒の会話 Lecture: 大学1年生の一般教養位の内容 |
いくつか注意点を、
- ダミー問題は、採点されません。ただし、どれがダミー問題かは分からないので全部マジメにときましょう。(昔は、必ず3問目がダミーだったんですけどね。)
- 解答時間は、2セットの場合、全体で20分です。1セット目の17問が8分で終われば、2セット目で12分使えます。各セット10分じゃないです。
- 解答を決めて、次の設問に移ってしまったら、前の設問に戻ることはできません。
下のようなバーが画面上部に表示されてます。次の設問に移るためには、クリックが2回必要です。OKをクリックしてから、Nextをクリックです。
どれくらい難しいのか。TOEICと比較してみましょう。
TOELFのデータだけ出しても、イメージつかないかもしれないので、なじみがあるTOEICと比べてみましょう。
TOEFL | TOEIC | ||
Conversation | Lecture | Part3 & 4 | |
長さ | 2~3 分 | 5~7分 | 30 秒 |
読み上げの速さ | 180 wpm | 150 wpm | 150 wpm |
パッセージ毎の設問数 | 5問 | 6問 | 3問 |
設問先読み | 不可 | 可能 | |
メモとり | 可能 | 不可 |
*wpmは、words per minuteの略で、一分間に話される英単語の語数です。数値は、トフレさんのデータを参考にさせていただきました。
講義形式は、5~7分と相当長いです。会話は、短めですが代わりに速度が速いです。ちなみに、自分は、講義形式のリスニング中にリアルに寝てしまったことがあります。
TOEICと比べると、長い、早い、問題文読めないと。難易度はちょっと高めですね。自分もTOEFLを初めて受けた時は、絶望的な気持ちになりした。
実際の問題を、後半に用意してあるので感覚つかんでみてください。
会話形式のトピックは、留学した時キャンパスで出くわす場面。
リスニングのトピックについて、簡単に紹介します。
会話形式は、
- 部活の顧問の先生と生徒の会話
- 図書館のカウンターの人と生徒の会話
- 寮の管理人と生徒の会話
など、留学時に大学のキャンパスで出くわすシーンが想定されてます。
TOEFLの目的は、留学するための基礎英語力を測ることです。TOEFLの目的にそってますね。
生徒と大学関係者の1対1のシーンしか、なかったと記憶してます。
つまり、生徒同士や、生徒が含まれないパターン、3人以上のシーンはありません。
講義形式は、大学一年生の一般教養の授業をイメージしましょう。
次に、講義形式。講義形式のトピックは、
- Art (芸術)
- Life Science (生命科学)
- Social Science (社会科学)
- Physical Science (物理科学)
などですね。
もっと、細かく言えば、ある有名な作家の話だったり、哺乳類の進化の過程の話だったり、新元素発見の話だったり、します。
何やら、難しそうですが。ちゃんと聞ければ、予備知識なしでこたえられる問題しか出ませんよ。当たり前ですね。
いろいろ書きましたが、この辺りも難易度と一緒で、何題か問題を解いてしまった方が、イメージわくと思います。元も子もない…。
設問タイプは7つです。例題も紹介します。
会話や講義のトピックについて話したので、次に設問についてみておきましょう。
一度、ざっと見ておくのは、今後の勉強に役立つこともあるでしょう。TOEFLを作成しているETSさんが、出している公式情報ですしね。
初めの4つは、会話形式の問題で具体例を紹介して。
残りの3つは、講義形式の問題で紹介していきます。
Gist Content, Gist Purpose Questions
まず1つ目。Gist Content, Gist Purpose Questions。
Gistっていうのは、Main idea, Key ideaのことです。
問題文の扱う、大きなトピックについて尋ねる問題です。
設問文には、
- Mainly about
- Mainly discussing
- Why does the student…?
- What is the main purpose..?
などのフレーズと一緒に出てきます。
講義形式では、Mainとか、Mainlyといった単語が出てくることが多くて。会話形式では、何のために、大学関係者と話しているかを問うことが多いです。
これ、けっこう大切なのですが、各問題文につき必ず1題だけ、必ず一番初めの問題で出題されます。
2つのGist purposeがあるリスニング問題にたいしては、複数選択式の問題として出題されます。
Function questions
状況を考えて、言葉が本当に意味しているコトを、読み取る問題です。
分かりにくいので、設問文を見てしまった方がいいですね。
- What does the professor mean when he says …?
- What does the student say…?
… のフレーズを言った意図(function) を尋ねられてます。
文脈が大きな手掛かりです。逆にいえば、会話や講義の流れが追えていると答えられます。
こう書くと、ちょっと難しそうですが。例えば、エアコンがガンガンに効いてる部屋にいて、「この部屋寒くない?」と友達が言ったら、「エアコン消そうか?」ってなりますよね。
求められているのは、この位のことです。ちゃんと文脈が追えていれば、オーケーです。
Detail Questions
事実について(Specific fact)について、訪ねる問題です。
設問文には、
- According to …
- What is …?
などのフレーズが含まれます。
大切なことは、答えは、はっきりと(Explicitly)に話されていること。問われるのは、いつもImportant detailsであることです。話の重要な部分を構成する要素などですね。
あまりに細かい情報は問われないです。たとえば、何かが、起こった年代とかですね。
この本が出版されたのは、何年ですか?選択肢1988年、1985年とか。そういうのは出ないです。
Connecting Content Questions
会話や講義で述べられた、複数の内容を関連づけることを求められます。
- 結果、原因の関係
- 何かのプロセスのステップごとの関係(レクチャー)
- 事柄の分類
などですね。
- Fill in a table/chart
- What is the likely outcome …?
とかのフレーズが設問文にあったら、このタイプの設問です。
設問文からわかっちゃいますけど、表やテーブルを埋める形式で出題されることもあります。
会話形式問題で、上の4つの設問タイプの例題を見てみましょう。
会話形式の例題を使って、Gist purpose(Gist content), Function, Detail, Connecting contents questionsの問題を見ていきます。
必要に応じて、設問説明に戻って、復習してみてください。
✔会話形式の音声です。
✔Gist contentの例です。
✔Gist Purposeの例です。Why が
✔Function questionの例です。
✔Detail questionsの例です。
✔Connecting content questionsの例です。
残りの3タイプの設問タイプについては、講義形式の問題を使って、一タイプずつ例題も合わせてみていきましょう。
Attitude Questions
ある発言に対する、話し手のスタンス( attitude やfeeling)について、尋ねる問題です。
設問文には、
- What is the professor’s attitude?
- What does the student think about …?
というようなフレーズが使われます。
例題を見てしまった方が、イメージわくと思いますので、行きます。
✔講義音声1
✔Attitude Questionsの例
設問の中には、このように設問中で、講義や会話の一部が繰り返される問題もあります。
基本的には、繰り返し部分だけを聞ければとけるようになっているので、高い確率で取っていきたいタイプの問題です。
Inference Questions
直接的(Explicitly)に述べられていないことを問われる問題です。
設問文は、
- What are the implications of ..?
- What does the professor imply …?
- What can be inferred …?
など、すぐにInferenceとわかる単語が含まれます。imply, inferなどですね。
さて、さっそく例題を見てみましょう。
✔講義音声2
✔Inference questionの例
Inferenceである理由がわかっていただけたのではないかな、と思います。
Organization Questions
Detailsがどのように、レクチャーを構成しているかを問われる問題です。
多くの場合、具体例(example)について聞かれます。
大抵のレクチャーでは、具体例が出てきます。スピーカーが、その具体例を持ち出した理由はなぜか、を意識して聞くといいです。。
設問文は、
- Why does the professor mention..?
- Why does the professor discuss…?
などですね。
例題です。
✔講義音声3
✔Organization Questionsの例
これで、設問タイプの紹介は、終わりです。
会話形式、講義形式がどんなもんなのかなというイメージもつかめていたら、うれしいです。
結局、何が大切か?結局は、聞こえなきゃ始まらない。
いろいろと細かいことを書いてきました。
でも、超当たり前ですが。結局のところ聞こえて、意味がとれないと始まらないんです。
地道に、勉強を続けていくことが最重要です。大切なので、わざわざ書きます。
»【TOEFL iBT】リスニング勉強法
リスニングのコツ。Tipsってあるの??
いくつか、知っておいたり、意識しといた方がいいかなってことをかいておきます。
メモは、とるべき?好みでOK。でも、多分とらない方がいいです。
まずは、メモとりからです。
結論から、これはどちらでもいいです。自分に合う方にしてください。でも、ほとんど全ての人にとって、とらない方がいいんじゃないかなぁって思ってます。
一般論と僕の経験をかておきます。
まず一般論から。
リスニングの力が非常に高い方(聞き取りが自動化している方)は、メモを取った方が細かい部分の記憶まで保持できるといわれています。
逆に、聞き取り能力の自動化(なんも意識しなくても意味が入ってくる)が進んでない人は、メモを取ると、聞き取り能力が極端に落ちます。
次に僕の場合です。
僕の場合は、もちろん聞き取りの自動化が進んでないグループに入っていたわけです。当時は、そんな小難しいことは意識していませんでしたが、メモを取ると話の流れを失うことが多かったため、ほとんどとっていなかったです。
ただ、僕はすぐに眠くなってしまうので、重要な単語の頭文字を数文字書くということはしてました。ちなみに、このメモは、解答の時には使用していなかったです。目覚ましメモです。
後、もう1つメモを取る必要ないんじゃって思う理由があります。満点とかを狙うのでなければ、詳細な情報まで漏らさず聞こうとすることは、全体の流れを見失う確率を上げます(リスニング力が極めて高い人以外では。)
なので、正直メモを取らなくても、27、28位だったらとれます。
これが、とってもいいけど、とらない方がいいんじゃないって思う理由です。
聞き取りの姿勢。大きな流れをうしなわないように。
ちょっと先ほどの繰り返しになりますが、リスニングでは、全体の流れを失わないのが第一です。
そのうえで、ここの具体例とかが、全体の流れでどういう役割をしていくかを聞き取れると、それでも25以上のスコアには、のっていると思います。
このことは、意識しておくといい思います。
詳細情報よりも、全体の流れをつかみ、ここの情報が全体をどう構成しているかの構造図を頭の中に組み立てていく気持ちで、聴いてみてはどうでしょう。
そのほかの、意識を傾けるところ。
いくつか設問に出やすいポイントというのがあります。
慣れ来ると、文脈でここ聞かれそうだなってわかってきちゃうんです。TOEFLは、ちゃんと作られた試験なので、スピーカーがちゃんと重要なんだなってところは、重要なんだなって雰囲気を出してくれるんですね。
いくつか、明確に言葉にできるポイントをあげておきます。
✔講義形式の、専門用語が出てきたところ。
専門用語が何を意味するのか、先生がどんな具体例をつかうのか、その具体例を”なぜ”使うのかを抑えてましょう。具体例そのものより、”なぜ”のが聞かれます。
✔講義形式の、生徒が質問したところ。
その質問に対する先生のスタンスを抑えましょう。同意。間違ってる。ちょっと訂正する。とか。そういうのです。
✔会話形式の初めの部分
結構な確率で、 Gist purposeで聞かれます。「なぜ生徒はココに来たのですか?」的な設問文でです。意識を集中しておきましょう。
はじめの一歩は、公式問題集Official Guideからスタートしよう。
これから、TOEFLをうけようって人は、まずは公式問題集であるOfficial Guideを買いましょう。
それで、リスニングセクションの問題を解いてみましょう。その後、本試験に申し込んでみましょう。
TOEFLを受ける人で、一回しか試験を受けないって考えづらいです。まず、試験を受けて自分の現在地を確認することが、TOEFL学習のスタートです。
余裕があったら、TOEFL Practice Online を一度受けておくと、心構えとしては、完璧です。
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