スピーキングのTask1が苦手という方も多いんじゃないかと思います。Task2から4のIntegrated taskでは、要約が求められるのと異なり、Task1では話す内容を自分で考える必要があるのがネックになるのかなと思います。
この記事では、問題形式についてさらっと見た後に、回答のときに意識しておきたいポイントについて紹介します。
一番、意識してほしいことは、とにかく自然(ナチュラル)に話すことですね。というのも、難しい構文使おう、難しい語彙使おうとか考えたりするとスコアアップを妨げます。この辺りも、少し詳しく掘り下げていきます。僕自身、出願に使用したスピーキングは22点なので、あまり大口言えないのですが…。
Speaking セクションの概要
スピーキングには、Task1からTask4まであります。
✔ 各セクションの問題概要
問題形式 | Integratedの形式 | トピック | |
---|---|---|---|
Task1 | Independent task | - | General topic |
Task2 | Integrated task | R+L | Campus topic |
Task3 | Integrated task | R+L | Academic topic |
Task4 | Integrated task | Lのみ | Academic topic |
✔ 各セクションの時間配分
Reading | Listenning | 準備 | 回答 | |
---|---|---|---|---|
Task1 | - | - | 15 秒 | 45 秒 |
Task2 | 45 or 50 秒 | 60~90 秒 | 30 秒 | 60 秒 |
Task3 | 45 or 50 秒 | 60~90 秒 | 30 秒 | 60 秒 |
Task4 | - | 60~90 秒 | 20 秒 | 60 秒 |
Task1問題タイプ
Task1の問題タイプは、3つに分類されます。
- Agree/Disagree (全体の50%程度)
- Paired Choice (全体の30%程度)
- Good Idea (全体の 20%程度)
といっても、コレを知っているからスコアが上がるとかそういうモノではないです。一度見ておいて、なんとなくこういうもんなんだなと思っておけばそれで十分。
タイプ1:Agree/Disagree
ある意見にたいして、賛成か反対かを聞かれる問題です。
求められているポイントが2つあることに注意。
- 立場を表明すること。
- 詳細を用いて自分の立場をサポートすること。
✔ サンプル問題2つ
“State whether you agree or disagree with the following statement. Then explain your reasons using specific details in your argument. Teachers should assign daily homework to students.”
“Do you agree or disagree with the following statement? Children should help their parents with household chores as soon as they are old enough. Use details and examples in your response.”
タイプ2:Paried Choice(二者択一)
対象的な2つの状況や意見から、どちらかを選ぶタイプの問題です。
求められるポイントは、やっぱり2つ。
- どちらが良いかを表明すること。
- 詳細を用いて、自分の立場をサポートすること。
✔ サンプル問題2つ
“There are many different approaches to academic studies, and all of them have specific benefits. Do you prefer to study for tests in a group, or to study alone? Include details and examples to support your explanation.”
“Some people like to watch television news programs every day, while others like to watch them only now and then. Which do you prefer? Include details and examples to support your explanation.”
タイプ2:Good Idea
ある状況や事柄が与えられて、それに対していい考えと思うかどうか、を聞かれるタイプの問題です。
求められているポイントは2つ。3度目ですね。
- いいと思うかどうかを答える。
- 詳細を用いて、自分の考えをサポートすること。
✔ サンプル問題2つ
Some companies have rules that forbid employees from using personal cell phones during working hours. Do you think this is a good idea? Use specific reasons and examples to support your answer.
Nowadays, some people use extreme methods, including surgery, to change their appearance. They do this because they want to look more attractive. Do you think this is a good idea? Support your answer with details and examples.
回答のポイント
求められている2つの要素をちゃんと含める。
まず、設問にちゃんと答えましょう。
問題タイプ | 第1文の答え方 |
---|---|
Agree/Disagree | I agree/disagree with the idea that …. |
Paried choice | I prefer … |
Good Idea | I think it is a good/terrible idea that … |
一文目は、単純にコレでオーケーです。奇をてらう必要ないです。これで自分の立場を表明しましまた。
もう1つは、詳細(Detail)を用いて、自分の立場をサポートすること。こっちのポイントがスコアに大きく関わるところです。
テンプレは必要なし、日本語ならどう答えるか考えてみよう
Agree/Disagree タイプのサンプル問題を使用します。
“State whether you agree or disagree with the following statement. Then explain your reasons using specific details in your argument. Teachers should assign daily homework to students.”
日本語で答えるならどう答えますか?
友達と話してるときのイメージで十分です。むしろそうしてください。例えば、こんな感じでしょうか?
これが、英語で言えたら、素点で3点は確実でしょう。
日本語と結構印象違うかもしれませんが、アイディアの流れは同じです。
上の回答に、First, とか、Second, とか、I have several reasons. とか….ないですよね。
シンプルに時間もったいないので、やめましょう。型に無理やりはめると、単純に言葉が出てこなくなります。ある程度、英語話すのに慣れててもです。
ETSもInside the TOEFLの中で”You don’t need to organize your response into sections like a written essay.” と言ってくれてます。
堅苦しくならず、自然に英語を話しましょう。凝った表現を使わずに、簡単な表現で。型にはめようとすると、逆に英語が出てこなくなりますよ。
素点3点取れるまでは、ワード数に注力しよう。
各Taskは、4点満点で採点されますが、3点を出すことができない人は、とにかく分量が足りてないケースが多いです。分量が少ないと、そもそも内容自体が少ないので点数に結びつきづらいです。
Task1では、45秒で90語Overできる位のスピードを目指しましょう。
とはいっても、話せないんだよって方がほとんどかもしれませんが、そういう方は根本的なスピーキング力の向上が必要です。流暢さの養成ですね。
流暢さの養成に欠かせないのが、とにかく繰り返し訓練を積むこと。練習方法については、
» TOEFLスピーキング対策に外せないのは?オンライン英会話【スコア13→22】
で話しています。
スピードが出るようにして、話せる分量を確保することが素点3点獲得には必須。個人でひたらすら練習する、オンライン英会話を練習に利用するなどして、練習時間を確保しましょう。
回答暗記作戦は、自己責任。スコア大幅ダウンの危険も有り。
TOEFLのスピーキングに関連する情報では、テンプレート型の回答や、暗記した回答に強引に持ち込む方法などを、よく目にします。
確かに旧形式のときには、暗記型の回答でスコアが出るという声をよく聞きました。しかし、そうした声も新形式になった大分減ってきたように思います。
何より、ETSが「暗記した回答は分かるし、スコアが下がります」と明言しているので避けるほうが無難です。(参考:Inside the TOEFL Speaking Task1)
ETSのサンプル問題と回答サンプル【4点満点】
ETSが公式で出している動画です。一度は、見ておくことをおすすめします。
✔ 動画全体
✔ 回答サンプルからスタート
サンプル問題:
サンプル回答:
I actually spend time with my friends in restaurants and cafés, almost never at home because my apartment is very small and there is just almost nothing to do. On the outside and café and restaurants, it’s much more — there are more people. The atmosphere is usually good. Maybe there’s some music playing. Usually we meet to discuss things and meet other people and meet people we do not know, possibly. There’s always a chance to get to know someone and it’s always exciting. For me, it’s much more exciting than just staying at home in the environment that I know and am familiar with. I think that’s boring. (109 words)
形式ばった回答ではなく自然でナチュラルな回答で有ることがわかると思います。
堅苦しい言い回しもないですね。
この回答が、ETSが公表している満点回答。到達地点の目安になるでしょう。
コメント