- Integrated task で、内容が聞き取れなくてスコア出ない。
- 聞き取れなくてもなんとかなる方法ないのかな?
- 聞き取れるようになるにはどうしたらいいんだろう?
TOEFLの学習を初めて、Speakingの学習を始めようとなった時。割と出てくる困りごとかなぁと。
僕もリスニングがひどく苦手だったので、
話さなきゃいけないんだけど、そもそもあやふやにしか聞き取れない。
こんなふうに思ってました。
この記事では、
- 根本的には、リスニング力の向上が必須。その理由。
- どんな風に学習していったらいいのか。
- リスニング力がない状態でも、スピーキングの練習をする方法。
などをお話していきます。
根本的な解決はリスニング力の向上以外にはあり得ません。
本当に聞き取れていないのであれば、リスニング力を向上させる以外の道はありません。
でも、聞き取れていなくていなくても、どうにか戦うことはできます。その辺りは、記事の後半で。
そして、どうやってリスニング力を向上させるのが効率的かは、トータルの目標スコアによって、変わってくるかと思います。
また、スピーキングで必要なリスニング力は、そこまで高いものではありません。
この辺りに、ついても記事後半でお話しします。(目的スコア別のリスニング向上力の最適解へジャンプ)
ここではまず、どうして根本的にはリスニング力の向上しか打ち手がないのか。これの理由をみていきましょう。
TOEFL SpeakingのScoring rublic(採点基準)をベースにしてお話していきます。
理由1:Integrated taskでは、リスニングの内容を答えることが要求されているから。
評価項目topic developmentに関わる所です。
Integrated taskは、そもそもリーディングやリスニングで集めた情報を話すことが要求されています。
そして、リーディングが含まれTaskであっても、設問で問われるのは、ほとんどリスニングの内容です。
つまり、リスニングができないとTopic developmentの観点からは良い評価を受けることはできなくなってしまいます。
理由2:他の評価項目での挽回はできない。
採点時に考慮される、他の二項目、
- Language use
- Delivery
で、挽回できるんじゃ?ってなるかもしれません。
でも、話すことなかったら、
Language useやDeliveryの能力を採点者にDisplayすることができないです。
ってことで、結局。リスニング力つけるしかない。
ってなるのですね。
ちなみに。。。屁理屈的なところにもお答えしておきます。
トピックと関係ないこと話して、DeliveryやLanguage useの能力をDisplayするって、離れ業もあるかもですが。
Hollisticに採点するって大原則が、ジャマします。
項目ごとに評価するんじゃなく。あくまで、全体の印象での評価です。
なので、関係ないこと話してたら、その時点で「ダメだこいつは。」って判断されます。
結局、正攻法以外に道はなし。ですね
目的スコア別のリスニング向上力の最適解
リスニング力を上げるしかないよーって話をしたんですが、
- 何を学習マテリアルとして、使っていくか。
- どんなふうに取り組んだらいいのかは。
について、話していきます。
学習マテリアルについては、大きく分けて2つに分けられるかなと。
- 目標スコアが100以上とかのケース
- 目標スコアが80以上(あまり高くない)とかのケース
目標スコア100以上のケース
トータルで100以上を目指すと、日本人は大抵こんな感じの点数分布になります。
100以上を目指す場合のスコア分布
R:28-30、L 25-30、S20-26, W24-28
注目ポイントは、リスニングセクションのスコア。
アウトプット系のセクションでスコアを稼ぐのが苦手な僕たち日本人は、「ここで25点位はとらないと」と、なります。
そして、リスニングを25以上取るころには、
スピーキングIntegrated taskのリスニング箇所が聞き取れない問題は勝手に解消してしまいます。
なので、このケースの人は、リスニングセクションの勉強を実直に続けるのが良いです。
リスニングの勉強しているうちに、スピーキングの聞き取れない問題は勝手に解消。
目標スコア80以上のケース
スコア100以上を目標とする人に対して、スコア80以上位だと、
スコア80を目指すときのスコア分布の一例
R: 20, L18, S20, W22
こんな感じのスコア分布でも、80に届きます。
つまり、リスニングが18点とかってあまり高くないスコアでも、OKということです。
このことが、スコアメイクに柔軟性を生むんですね。
次のような感じです。
⇒ 100以上のケースト同じです。リスニング勉強して、聞き取れない問題が勝手に解決するのを待ちましょう。
⇒ こんな方は、リスニングでスコアを稼がなくてもOKです。
リスニングでスコアを稼がないケース2の人は、スピーキングやライティングのIntegrated taskのリスニングが聞き取れることにフォーカスを置くのは良い戦略です。
リスニング学習のマテリアルとして、スピーキングやライティングのIntegrated taskのリスニング部分を使いましょう。リスニングセクションのリスニングよりも、かなりレベルがおさえているので、取り組みやすいです。
加えて、リスニングセクションのリスニングよりも、話の流れがパターン化されています。
スピーキングセクションのリスニング部分で困っている場合には、このパターンに慣れていくという意味でも助けになるハズです。
「聞き取れない」から「話す」練習がしづらい。この問題の解決法。
Integrated taskで、リーディング力や、リスニング力が十分でないと、話すこと自体の練習ができなくて、困ります。
そんなときに、どうしたらいいのかを紹介するよ。
聞く代わりに、スクリプトを読んで練習をする。
単純ですが、コレですね。
リスニングでするべきインプットをリーディングに変えてしまって取り組む方法です。
次のようなステップでやってみましょう。
リーディング、リスニング両方を含むTask (Task2, 3)を例にします。
リーディング ⇒ リスニング ⇒ Preparation time ⇒ 回答
と、通常の試験と同じように取り組みましょう。
リーディング ⇒ リスニングのスクリプトを読む ⇒ Preparation time ⇒ 回答
リーディングのステップは、必要なければ飛ばしてしまってOKです。
ある程度納得できるクオリティの回答ができるまで繰り返しましょう。
スピーキング力を向上させるために、最も重要なステップです。
ステップ3の注意点として、ライティングの問題にすり替えないように。
NG 回答を作って、それをいえるように練習する。
OK 何度も話すうちに、良い回答となるように練習する。
です。
補足的な方法として、
日本語で回答作ってみて、同じような流れで英語で話す
のはアリです。
スピーキングの練習となるのは、頭で英語をひねり出して話している時間です。作成した模範解答を練習するのも、意味がないわけではないですが、効果はだいぶ限定的でしょう。
リスニングは時間を取って、別個に強化するとして、
スピーキングの練習をしているときには、スピーキングにフォーカスできるやり方でやりましょう。
とは言うても、正攻法以外に何かないの?
ここまで、かなり正攻法な内容を紹介してきました。
とはいっても、なんか切り抜ける方法ないの?
という方もいるかと思うので、そんな話を少しだけ。
正直、素点で3点取るならかなり曖昧な理解でもいける。
これです、素点で3点平均を狙うなら、リスニングの内容の理解がかなり曖昧でも実はいけます。
ETSが発行しているScore 3のScoring Rublic から、3点の回答の特徴ってこんな感じです。
Integrated task:
TOEFL iBT Offcial Guide 6th edition
The response is sustained and conveys relevant information required by the task. However, it exhibits some incompleteness, inaccuracy, lack of specificity with respect to content, or choppiness in the progression of ideas.
和訳
Integrated:
話題があっちこっち行ったりすることなく、設問が求める関連情報をつたえている。
ただ、内容に関連して抜けや、不正確さ、具体性がない(詳細情報がぼやけている)ところがある。
アイディアの展開がなめらかでない箇所もある。
TOEFL スピーキング。採点・評価基準【ムダな努力を避けるために】
コレを逆に捉えれば、
内容に関して、
- 抜けがあっても
- 間違っている箇所があっても
- 具体性がかけていても
3点は、狙えるということです。
先程紹介した方法の、ステップ1とステップ3を行ったり来たり、繰り返しながら、
3点を狙えるレベルの回答続ける。
この方法で、リスニングに曖昧な所があっても、回答を成立させるサバイバル力をきたえらます。
ただ、この練習方法をやるときにも、ステップ2を混ぜて、よりクオリティの高い回答へと近づけていくプロセスもやりましょう。
話した内容が、どの程度リスニングの内容とマッチしているのかを確認するのは大切ですし。より完璧な回答を目指す練習も、やっぱりしておいた方が良いです。
問題形式の理解は、聞き取りポイントをおしえてくれる。
サバイバル力を更に高めるには、問題形式を分析しておくとよいです。
例えば、Task2を例にとると。
- 1人の学生が質問側、
- もう一方の学生が意見を述べる側。
- 会話の流れもかなり固定化されている。
- 設問で聞かれる内容も毎回同じ。
と、形式がかなり固定化されているので、リスニングの中でも、聞き取らなければいけない部分かどこなのかは、初めからわかっています。
その辺りは、次の記事で。
TOEFL Speaking Task2 スコアアップの重要ポイント
聞き取らなければいけない箇所がどこかをわかっていれば、集中して聞けますよね。
Task3, Task4でも、Task2 ほど、形式は固定されてないものの、必ず聞き取らなければ行けない情報が出てくるタイミングは、かなりの程度決まっています。
うまく使って、リスニング力の至らなさをカバーしましょう。
まとめ。リスニング力の向上は避けられません。でも、その中でもいろいろやりようはあります。
簡単にポイントを振り返っておきます。
Integrated taskは、主に聞き取ったことを中心に話すことが求められるので、聞き取れるように訓練することは、避けられないです。
何を学習マテリアルと使うかは、目標スコアとどんなスコア分布を目指すのかを定めた上で、決めましょう。
- 100以上なら、リスニングセクションのマテリアル一択。
- 80以上とかなら、ライティング、スピーキングのリスニングマテリアルも有り。
リスニング力が十分でないうちは、
スクリプトを読んで内容把握をして、話すことにフォーカスをおいた練習をしましょう。
そして、素点で3点狙いなら、求められるリスニング力は、
けっこう危なっかしくてもなんとかなってしまいます。そんなサバイバル力を鍛える方法も紹介しました。
リスニングの勉強方法について、詳しくはこちらをご覧くださいませ。
>>リスニングの勉強法について。
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