TOEFL スピーキング【敵】を知る。【基礎知識と概要】まとめ

Speaking general information

TOEFLの勉強を開始する!!

となったときに、僕たち日本人にとって、最も気になる存在。

スピーキングですよね?

すでに、TOEFLを受けたことがある方も、
まだ受けていなくてスピーキングってどんな感じなんだろう

と思っている方も。

本記事で、TOEFLのスピーキング学習の初期段階で知っておきたいこと。

具体的には、

  • Speakingの各タスクの概要
  • 採点方法
  • 実際の受験時に出てくる疑問点

を、ざっくりとまとめました。

各項目に関して、もっと深堀りをした記事も用意してます。必要に応じてそちらも参照してみてください。

概要を知って、スムーズに学習のスタートをしよー。

目次

TOEFL全体の中でのスピーキングセクションの位置づけ。

Pencil engraved TOEFL letters

TOEFL全体の中で、スピーキングセクションは、リーディング、リスニングセクションに続く3つ目のセクションです。

全体の流れは、下の表を見てみると分かりやすいです。

セクション所要時間問題数
リーディング54~72分30 or 40問
リスニング41~57分28 or 39問
休憩10分
スピーキング17分4タスク
ライティング50分2タスク

実際には、休憩がリスニングの後にあります。

休憩後に、マイクテストを行い。リスニングの説明文(Direction)の音声が流れ始めると、次々と画面が進んでいきます。

スピーキングセクヨンは、本当にあっという間に終わります。

まさに怒涛のセクションです。

所要時間は、17分程度。

TOEFL全体の所要時間は、3時間半程度ですから、どれだけ短いかが分かりますね。

配点は、リーディング、ライティング、スピーキング、ライティング全て30点となっています。

17分しかないのに、他のセクションと同様30点。

ある意味コスパいい?

スピーキングセクションは、4つのタスクで構成されます。

それぞれ、Task1, Task2, Task3, Task4と呼ばれます。

各タスクの概要は、

  • Task 1は、independentタスクで、純粋にスピーキングのみのタスク
  • Task2から4は、Integrated taskと呼ばれ、リーディングやリスニングの力と統合(Integrated)して、スピーキング力が評価される。

Integrated taskでは、リーディングやリスニングで得た情報についてスピーキングをします。Integrated taskで、自分の意見を求められることはありません。

扱う題材も、タスクごとに異なります。

  • Task1は、Familiar topicと呼ばれ、日常生活に関連するトピックについて意見を述べることが求められます。
  • Task2は、Campus topicと呼ばれ、大学のキャンパス生活での友人との会話を想定したシチュエーションです。
  • Task3 と4は、Academic topicで、大学の授業を想定したシチュエーションとなります。

留学のための試験であるのを反映した内容になっていますね。

と言っても、ここまでは形式的、表面的なお話。

実際には、もっと細かい問題傾向や、問題形式、採点の癖などが存在します。

なので、次にこれらについて、見ていきましょう。

Speaking section各タスクの問題概要を掴む

Writing English on Note

Task1→Independent task でFamiliar topic

Task1 は、Independent taskでCampus topicですね。

問題の流れは。

  1. 問題文が流れる。
  2. 準備時間(15秒)が始まる。
  3. ブザーが鳴って回答時間(45秒)が始まる。

時間は、記憶にとどめておきましょう。

準備時間は、15秒
回答時間は、45秒

になります。

具体的な問題を載せておきます。

Some people think it is more fun to spend time with friends in restaurants or cafes. Others think it is more fun to spend time with friends at home. Which do you think is better? Explain why.

ETS Inside the TOEFL

基本的には、この問題のように2択形式の設問に回答することが求められます。

トピックは、Familiar topicの名前の通り、かしこまったものでなく。日常の会話で出てきそうなトピックです。

今度みんなで集まるときさ~、家に集まるそれともカフェにでも行く?
どっちがお好み??

こんな質問に答えるわけです。

  • 他の設問形式
  • 回答のポイント

などのより詳しい解説は、

» TOEFL Speaking Task1対策と回答のポイント3つ【まずは23点】

に説明がありますので、よかったら見てみてください。

Task2→Integrated で Campus

Task2は、ReadingとListening を含む Campus topicです。

問題の流れは、

  1. Reading passageが画面に表示される(45 or 50秒)
  2. Listeningが流れる(60~90秒)。
  3. 準備時間が始まる(30秒)。
  4. 設問文が読み上げられる。
  5. ブザーがなって回答開始。(60秒)

の順序です。

リーディングパッセージの内容は、

大学からの告知文や、学生から大学へ宛てた提言レターです。

これだけだとイメージわかないと思うので、具体例を。

リーディングパッセージの具体例
  • キャンパス内のカフェの改装します。(大学の告知)
  • 必修科目を変更します。(大学の告知)
  • 授業時間を短くしてほしい。(学生からの提言)

8割程度は、大学の告知のパターンです。

リスニングは、リーディングパッセージの内容に対する2人の学生の会話です。

リーディングパッセージの中では、何かしらの変更、もしくは変更の予定、要望が述べられます

これに対して、1人の学生が、賛成か反対かの意見を述べ、根拠となる理由を2つ話します

設問では、これらの内容を要約して話すことが求められます。

SpeakingのTask2は、TOEFL全体の中で最も優しい問題です。

決まり切った問題形式に決まりきった設問。

自ずと回答の内容も決まってきます。これらについては。

» TOEFL Speaking Task2 スコアアップの重要ポイント

で、掘り下げて話をしています。

Task3→ IntegratedでAcademic

Task3は、Academic topicであることが、Task2 との違い。

Integrated taskであることは、Task2と同じです。Reading とListeningを含むIntegrated taskで、流れはTask2と同じとなります。念のため、もう一度書くと。

  1. Reading passageが画面に表示される(45 or 50秒)
  2. Listeningが流れる(60~90秒)。
  3. 準備時間が始まる(30秒)。
  4. 設問文が読み上げられる。
  5. ブザーがなって回答開始。(60秒)

Task3は、Academic topicということもあり、内容が小難しくなります。

Reading passageは、概念や専門用語の定義が書かれています。

イメージするのが、難しいと思うので、具体例を。

  • Relict behavior (進化の遺物として残った動物の行動様式)
  • Actor-observer (人が自分の行動と他者の行動に対する解釈の違い)

など、およそ一般的とは言えないトピックについて書かれています。

リーディングで、この専門用語を定義して、Listeningで、授業のインストラクターが具体的な例を用いて、説明をしてきます。

設問では、Listeningで紹介された具体例が、リーディングで導入された、概念や定義をどのように説明しているかを問われます。

Task2とは、打って変わりTask3は、かなり難易度が上がります。

ただ、採点自体はその分甘い印象です。また、Task2ほど問題の形式が固定されているわけではなく、やや対策を立てづらい面もあります。

» TOEFL Speaking Task3 【3点奪取】の4つのポイント

で、スコアを出すために、抑えておきたいポイントについて深堀りをしています。気になる方は見てみてください。

Task4→IntegratedでAcademic

Task4は、Task3と同様Integrated taskで、Academic topicです。

Task3との違いは、Readingがないこと。そして、この違いが、10秒短い準備時間(20秒)につながっています。回答時間は、60秒でTask3と同じです。

問題の流れは、

  1. Listeningが流れる(60~90秒)。
  2. 準備時間が始まる(20秒)。
  3. 設問文が読み上げられる。
  4. ブザーがなって回答開始。(60秒)

Task3のリーディングの内容、概念や専門用語の定義がListeningに組み込まれていると考えると、問題のイメージがつかみやすいと思います。

なので、Listeningでは、

  • 概念や専門用語の導入
  • 具体例を使った説明、

の双方が話されます。

設問で、具体例の説明を求められることは、Task3と同じです。

採点方法を抑えよう。

Man holding paper

問題概要を説明したので、次に採点方法の概要を知っておきましょう。

Taskごとの採点方法。4点満点で採点される。

まず、スピーキングのTask1から4までの各問題は、4点満点で採点されます。

各問題は、人間の採点管とコンピューターにより採点されますが、気にする必要はないです。

気になる方は、

» TOEFLスピーキング。点数換算【素点とセクションスコア】を解説する。SpeechRaterや偏差値も。

を見てみてください。

採点における1つだけ絶対に覚えてほしいことがあります。

Hollisiticに採点されるという点です。
というか、これだけ抑えておいてくれたら、それで十分です。

Hollistiicとは、

relating to or concerned with complete systems rather than with individual parts (Merriam-Websterより)。

つまり、全体を見て採点を行う、と言うことです。

もっと噛み砕いてしまえば、発音4点、文法4点、でも個々の細かな言い回しはちょっとよくないな、3点!と言うように、採点項目が決まっていて採点が行われるわけではありません

全体の印象で、このスピーチ、「いいね。4点!」と言うように採点されると言うことです。

流石にこんなに適当ではないだろうけど。

間違った説明を目にする機会も多いので、この機会に記憶にとどめておいてください。

他にも、いろいろと細かい採点基準はあるのですが、特に知らなくてOKです。

細かくしりたい方は、

» TOEFL スピーキング。採点・評価基準【ムダな努力を避けるために】

を見てみてください。

全体スコアにどうスコア換算されるのか

各問題が、それぞれどのように採点されるのか分かったら、次は全体のスコアが算出の方法を把握しておきましょう

4点満点×4タスク=16点満点

16点満点が、セクションスコアである30点満点にどう変換されるのか?

といっても、現行のTOEFLに対して、全体のスコア算出のプロセスは公表されておらず、少し古い情報をベースに考察をする事になります。

学習者としては、十分な情報だよ。

押さえておいてほしい、スコア換算は

  • すべて4点(16点満点)→30点
  • 4タスク全て3点(12点)→23点
  • 半分3点で半分2点(10点)→20点
  • 全て2点(8点)→15点、

となります。

スピーキングを学習を初めたばかりの人は、下の3つのレンジに収まるハズ。

まずは、全タスクで2点をとって15点。

次に3点を取れるタスクを増やして、20 点を目指す。

このように、学習のマイルストーンとして利用して行きましょう。

より深ぼった情報をしりたい方は、

» TOEFLスピーキング。点数換算【素点とセクションスコア】を解説する。SpeechRaterや偏差値も。

を見てみてください。

スピーキングのスコア分布を分析して、何点位を目指すと効率いいんじゃないかな?

なんてこともお話しています。

試験を受けてくいるときに生じる疑問。【FAQ】

Board of  Questions and Answers

ここまでで、スピーキングの試験概要にについては、あらかた頭に入ったのじゃないでしょうか?

次に、試験を受けるとき、試験勉強をしていく中で多くの学習者が気にするであろうことについて、紹介します。

  • 回答時に沈黙してしまったらどうするの?時間切れになってしまったら?
  • 発音やアクセントってどのくらいスコアに影響するの?
  • 文法のミスや表現のミスしたら減点されちゃうの?

気になりますよね。

ザクッとお答えしてしまうと。

時間切れについて

時間切れになってしまって、重要なポイントが言えなくなったら減点される。テンプレ表現など内容のない表現が言えなくなってもスコアに大きな影響なし。

沈黙について

時間切れになってしまって、重要なポイントが言えなくなったら減点される。テンプレ表現など内容のない表現が言えなくなってもスコアに大きな影響なし。

発音やアクセントについて

意味理解に影響がなければ問題無し。聞き手が努力しないといけない位ひどい発音、アクセントだとスコアに影響する可能性あり。

ミスしたらどうなる

細かいミスが1つや2つあっても、満点はとれる。あくまで採点は全体を見て行われる。ただし、意味に干渉してしまうミスは、NG。

なぜにこんな解釈になるのか、根拠を知りたい方は、次の記事を見てみてください。

» TOEFL スピーキング【無言・沈黙、発音、時間切れ】スコアに与える影響は?|Q and A

評価項目はスピーキング学習の指針として役立てる。

Reading English Book

採点方法に対しては、Holilsticallyに採点される。

それだけ抑えておけば良いとお話しました。

でも、勉強をするときには、各評価項目を頭に入れておくと、学習の指針と役立てることが出来ます。

評価項目は3つあり、

  • Language use
  • Delivery
  • Topic development

です。

各項目を簡単に説明しておくと、次のようになります。

Delivery

発音やイントネーション、話すペースに関しての評価項目。ネイティブのように話す必要はないが、聞き手が努力をしなければいけない発音、イントネーションになると評価に影響を及ぼす。

Language use

話したいことを表すのに十分な、文法、構文、語彙などを備えていて、それらを使えているかを評価する項目。

Topic development:

設問にちゃんと回答しているか、分かりやすい形で回答を提示しているかを評価する項目。英語そのもののの評価項目ではない。

基本的な勉強戦略としては、全体的なクオリティを上げていくことを第一にすればいいのですが、

  • 自分の回答で何が足りないのか
  • 何が原因で点数が伸びないのか

など、回答のクオリティに対して分析が必要になったときには、これらの評価項目が指標となるでしょう。

» TOEFL スピーキング。採点・評価基準【ムダな努力を避けるために】

では、ETSのScoring Rublicをもとに、各評価指標と素点の関係について、詳細を書いていますので参考にしてみてください。

スコア23までは、ざっくり進める。まずはスタートしよう。

Coffee and Book

スピーキングを概要をざっくり抑えたら、とにかく問題に取り組んでみるのが、いいでしょう。

すでに、本試験を受けたことがある方は、各設問のポイント抑える助けとして、本記事をご利用してもらえるとうれしいです。

まだ、本誌を受けたことがない方は、オフィシャルガイドを購入し、すぐに問題に取り組んでみましょう。

The Official Guide to the TOEFL Test
created by Rinker
ETS公認ガイド TOEFL iBT 和訳付き
created by Rinker

他の参考書については、こちらにまとめています。

» 【67から100超】TOEFLおすすめ参考書・単語帳|必携7冊!実経験を元に。

あと、早めに取り掛かっていくといいと思うのは、とにかく英語を話すことをありふれたこととすることです。

TOEFL学習で予備校などの利用はあまりおすすめしていないのですが、オンライン英会話は数少ないおすすめできるサービスです。

» TOEFLオンライン英会話【スピーキング13→23】大学院留学中の僕もおすすめする。 

勉強方については、
» TOEFLスピーキングの勉強法
にまとめていきますので、時間があるときにでも立ち寄ってみてください。

にっくよし
社会人を経験後、アメリカのテキサス州で電子工学を専攻してます(博士課程)。

少しでも留学者(道連れとも呼びます)を増やすために、TOEFLスコアアップ法を紹介します。
まずは、交換留学に、次に正規留学に。
社会人から留学へ。
こんな方、増えるといいな。

国立理系大学→電気メーカー研究所→アメリカで博士学生

ご感想やご意見は、お気軽に問い合わせまで。

道連れ希望者も、そうでない方もウェルカムです。
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