こんな風に思っている人も多いと思います。
この記事では、TOEFLリーディングに必要な読解力について、考えていきます。
速読って言っても、その時々で定義が少し違っていたりします。
速読を、概要を大雑把につかんでパッセージ全体を早く読む力と定義するなら、TOEFLリーディングに速読力はいらないです。
この辺りを、もっと詳細に見ていきましょう。
ちなみに、私のリーディングスコアは安定的に取れるのが28か29といったところです。
なので、この位のスコアがあればOKって方には参考になるハズ。
速読とは、何か?
まず、速読とは何かっていうのを定義していきましょう。
場面場面によって、結構、定義が違ったりするのですが、大まかに分けるとこんな感じだと思います。
- 必要な情報だけを拾い読みすることによって、早く読む。(スキミング)
- 全体の内容理解度を下げて、早く読む。(一般的に言われる速読)
- 内容理解を妨げずに読む速度を向上させる。(精速読?)
1の方が、速度が速くて、内容の理解度が大雑把になり。
3の方が、速度が遅くて、内容の理解度が緻密になります。
何をもって、速読といっているかの認識がずれてると、記事全体がおかしなことになってしまいますので。
ここより後では、速読って言ったときに番号と一緒に話します。
1の速読方法。みたいな感じで。
TOEFLで必要なのは、3の速読法。精読の延長上にある精速読。
3つに分けて、速読を定義しました。
このうちTOEFLに必要な読み方は、どれだと思いますか?
答えは、3です。
3って、速読じゃなくないって声もあるかと思いますが…。
これが事実です。理由を2つほど、紹介します。
理由1 TOEFLで求められるリーディングスピードはそこまで早くないから。
シンプルですけど、これが最大の理由です。
そもそも、1や2の速読をしなければいけないほど、TOEFLリーディングで読むスピードは求められていません。
110~120WPMくらいの速度で読めれば、時間内に解き終わります。
*WPM: word per minutes 一分あたりに何ワードくらいの英語を読めるかの指標。
この位のリーディングスピードがあれば、1パッセージ、約700 wordsを6分半程度で読み終わります。
リーディング1パッセージ辺りにかけられる時間は、18分で。設問数は、10問。
なので、設問10問に対し、11分半使えます。
少しかつかつかもしれませんが、フツーに読んでこの速度が出るようになれば、最後まで解き切ります。
僕自身、このペースで安定的に28点か29点を取っていました。
なので、1や2の速読法は、必要なしってことになります。
もちろん1や2の速読法もできた方がいいですよ。
でも、1や2の速読法って、3ができないとできないっていう悲しい事実もあります。
»TOEFLで必要なリーディングスピードって?
理由2 TOEFLリーディングの設問では、詳細を問う設問が多数を占めるから。
TOEFLリーディングでは、10の設問タイプがあります。
そのうちの要約問題以外は、全て文章の詳細を問う問題です。
そして、要約問題は、各パッセージにつき一題、つまりTOEFLリーディングの30問中27問は、文章の詳細を問う問題です。
»【TOEFL iBT リーディング|設問タイプ分析】解き方実演します。
言い換えると、2で定義したような速読力が必要となる(かも)しれないのは、30問中3問のみ。
そして、理由1でお話したように、そもそもそれなりの速度で読めていれば、パッセージ全体も問題なく読むことができます。
1の速読法もこのことから、いらないことがわかりますね。
結局必要なのは、設問で問われている箇所の英文が曖昧な点を残さず読めているかです。3の速読力、精速読です。
ちょっと、補足しておくと。
要約問題Prose summary questionsは、素点として2点が割り振られているので、3題で素点6ポイント分の配点があります。
でも、6ポイント中の3点はテクニック的なことをしっていればとれます。
»TOEFLリーディング要約問題の解法とテクニック
最後に。精速読力の身につけ方。
ここまで、読んでくださった人は、それじゃ3の速読力。精速読ってどうやったら身につくんだよってなるかと思います。
もう、これは地道にやっていくしかないんですね。
基本的には、以下の2ステップを数多くの英文に対してこなしていくことになります。
- 意味の分からない単語を調べて、構文解析をして、正確に英文の意味を把握するプロセス
- 構文や日本語を意識しなくても、意味が分かるようにまで英文の読みを自動化するプロセス
とにかくこの2つのステップを多くの英文に対してやっていき。英語を英語として意識せずに読める文章を増やしていくしかありません。
より詳しい方法は、
»TOEFLリーディング【時間不足を解消】スコア25への学習法
の記事に書いてありますので、興味ある方はどうぞ。
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