精読の勉強法や文法の勉強法などについて説明してきたので、今日の記事では単語帳の勉強方法について、話していこうと思います。
TOEIC600点辺りの段階では、どんな文章を読んでいても重要な単語に出会いますので、本当のことを言うと、単語力の強化のために単語帳を用いて勉強する必要性はありません。通常通りに精読や文法問題集を行う中で分からない単語を覚えていけば単語力を強化していくことは十分に可能です。
それでも、単語帳の使用をお勧めするのは、単語集は音声媒体がついており、さらに重要単語がピックアップされている便利な長文集として使うことができるからです。 解説の詳しい精読用の問題集には、音声教材が用意されていないことが多いです。
単語帳使用の利点
- 音声教材が用意されており、リスニングの勉強。発音、アクセントを確認しながら単語を覚えていくことができる。
- 重要単語があらかじめピックアップされている。
- 長文型単語集が多くあり、精読の練習用として使える。
参考書として紹介した単語帳にも CD が用意されていますね
文脈型の単語集を、改めて挙げておきます。
精読や、文法の問題集と同じく、単語集でも基本的には繰り返しを意識して行います。
具体的なステップ、何を意識して各ステップの勉強、サイクル回しを行えばよいかについて、説明していきます。
勉強法
1サイクル目
ここでのポイントとしては分からない所に時間を使いすぎないことです。多くの方が文法や精読の問題集と一緒に単語帳の長文部分を読んでいくことになりますので構文的に分からない部分が出てくることも当たり前です。そういった部分については、訳だけをさらっと確認してあまり時間をかけないようにしてください。
必ず自分で声に出して読み上げること。発音記号の学習はしていないと思いますので、正確な発音ができる必要はありません。音声を聞いてできるだけそれに近くなるように発音すれば十分です。
発音だけでなく必ずアクセントも意識するようにしてくださいね。
様々な練習方法がありますが、以下のうちから自分の好きな方法で行っていただいて大丈夫です。リスニングの本格的な学習は、もう少し後の段階で本格化しますので。
リスニングの学習法としては、次のような方法が考えられます。
- 文章一部聞き、音声を止める。その後、文章を聞いた箇所を音読。(リピーティング)
- 音声を流したまま、その音声の少し後をついて文章を読み上げていく。(シャドーウィング)
- 音声を流したまま、その音声と自分の音声を重ね合わせて文章を読んでいく。(オーバーラッピング)
1つの方法を選ぶ必要もありません。何度か違う方法で行なってみましょう。
注意点として、そのサイクルを行っている時に自分が何を意識してしているかは明確にして、行いましょう。
たとえば、
- あるサイクルでは CD と同じように発音をできているかにフォーカスをして行う
- またあるサイクルでは英語を読みながら意味が頭の中に入ってきているかを意識して行う。
- 慣れてきているのであれば意味を意識しつつサイクルを行いそのサイクルを録音して後ほど聞き直しておかしな発音をしていないかを確認する。
などです。
どちらにしても、1サイクル目で完璧にする必要は全くありませんので、ある程度の5回から10回程度行ったら。できてないなといった箇所は、気にせずに行きましょう。後のサイクルでできるようにすればいいんです。
2サイクル目以降
この時、意味が思い出せなかった時にはには、できるだけ長文中の文脈を見て思い出してください。
単語を一語だけ切り取って、覚えていくのは効率的ではありません。あくまで文中にある単語として覚えていきましょう。
分かる単語にはマークをつけることも忘れないようにしましょう
単語帳には複数の意味がのっているケースが多いですが、全ての意味を覚える必要はありません。長文中で使われている意味のみ記憶できれば十分です
別の文章中で同じ単語に出会った時にその単語が見たことがある単語少なくとも一つは意味の知っている単語とするようにしていくことが大切です。
通常単語集では、コアの意味となる訳語の意味が文章中や例文中で使われているのが普通です。ですので、派生的な意味に時間を費やすことなく単語集をすすめましょう。
長文中で使われていない意味を覚えるのは文脈のない単語集を使っているのと同じです。これでは、記憶の効率という点で効果的ではありません。
あまり苦痛でない範囲で行なっていただければ十分です。
このステップでやっていることの目的は、英語を英語のまま理解できるようにすることの準備というか練習です。精読、文法などの英語の知識的な部分が確立し、そのあと、本格的に取り組んでいく内容なので、ストレスにならない範囲で行っていきましょう。
ステップ2を厳格に行なっているとサイクル回しのスピードが遅くなりますので、サイクル数が増えるにつれてステップ2にかける時間を減らし行きましょう。
サイクル回しを終わりに近づけていくために、単語集全体を少ない日数の周期で回せるようにしていくことが必要だからです。
最終サイクルへ移るときの目安:マークの付いた単語が9割以上になった時点で最終サイクルへと移りましょう。
最終サイクル
この最終サイクルの出来次第で、まだ記憶に定着していない単語が多いようでしたら、2サイクル目以降のプロセスを行いましょう。
面倒くさいなと思われるかもしれませんが、2度目の今回は圧倒的に早く単語にマークがついていくでしょう。そう長い時間はかからないはずです。
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